最近のアニメってつまんなくないですか?
以前のような「時間を忘れて夢中になれるアニメ」がなくなっているような気がする。
ってことで、その理由を考えてみると背景にあったのは「オタサーの姫」の存在でした。
アニメがつまらなくなった理由① バカに見つかったから
最近見ていて思うのが、どいつもこいつも「アニメ好き」を自称していることである。
私が気に入らんのは「ステータスとして」アニメ好きを自称する連中。
「アニメ観てる俺、オタクすぎるwwwwwwwwwww」
みたいなのいるでしょ?
こいつらの根底にあるのが「リア充なのにアニメにも詳しい俺すげえええww」という、わけのわからん自慢である。
昔、コンテンツの衰退をあらわす、こんなコピペがあった。
面白い人が面白いことをする
↓
面白いから凡人が集まってくる
↓
住み着いた凡人が居場所を守るために主張し始める
↓
面白い人が見切りをつけて居なくなる
↓
残った凡人が面白くないことをする
↓
面白くないので皆居なくなる
なんでか知らんけどアニオタってやたら声がでかいんだよな。
最近はネットでガーガーいってるヤツらのことを「イキリオタク」なんて呼ぶが、本当にそのとおりである。
オタクに媚びる芸能人は見ていて寒気がする
最近、有名人のTwitterを見ると、「趣味はアニメ鑑賞です」などと書いていることが多い。
こういうことを書いているのは、たいてい三流アイドルや三流女優である。
私はこのような「有名人がネットで人気なものにすり寄ってくる感じ」が大嫌いで、ものすごく冷める。
趣味(アニメ)を売名に使ってるカスからは、打算的なものが見え隠れして気分が悪くなるのだ。
にわかオタク界の神、矢口真里
ここで芸能界でもっともオタク文化に詳しい一流芸能人、矢口真里さんのコピペを紹介する。
矢口真里、レッドカーペット取材にて
「子供の頃からお笑い系が大好きで、はっきり言ってオタクレベルです。
最近好きなお笑い芸人はズバリ!はんにゃです。」
矢口真里、アニマックス取材にて
「子供の頃からアニメが大好きで、アニマックスさんで一日中アニメ見る日も多々あります。
かなりマニアックなアニメも好きで、特に好きなアニメはセーラームーンです。金髪のカツラでコスプレしたいです。」
矢口真里、ファミ通取材にて
「子供の頃からゲームが大好きで、一日中ゲームして過ごす日も多々あります。
かなりマニアックなゲームも好きで、特に好きなゲームはドラゴンクエスト、マリオカート、ぷよぷよです。」
矢口真里、blogにて
「子供の頃から漫画が好きで、芸能界では2~3位になれる位漫画持ってます。一日中漫画読んで過ごす日も多々あります。
かなりマニアックな漫画も好きで、特に好きな漫画はワンピース、ドラゴンボール、NANAです。」
矢口真里、ジグソーパズル大使任命にて
「ジグソーパズルが本当に好きなので、一日大使に任命されてめちゃくちゃ嬉しいです。
多分、芸能界では一番ジグソーパズルをやっていると思いますよ」
矢口真里、フィギュアを語る
「昔からフィギュアが大好きで、女性芸能人では2位になれる位集めてます。特に好きなフィギュアはドラクエです。
最近はワンピースとドラゴンボールのキャラクターが合体してるフィギュアを集めてます。コレはかなりマニアックですよね。」
矢口真里、冷麺ブームを語る
「私が去年の夏から好きだった冷麺が、今若い女性の間で流行ってるらしくて嬉しいです。
有名女優さんもオススメしてるらしくて、有り難いですね。」(コピペの真偽は不明)
すばらしい! 彼女こそ本物のオタクだ!
その証拠に、挙げている作品がマニアックすぎる!
そして、このような「オタク営業」で勝ち取った仕事がこちらである。
矢口真里に「にわか」疑惑浮上 ワンピースクイズ、1問も正解できず
芸能界屈指の漫画好き、と公言していたタレントの矢口真里さんに「にわか」疑惑が浮上した。
以前から、人気漫画「ONE PIECE」(作・尾田栄一郎)の大ファンであるとアピールしていたが、クイズに1問も答えられず、ネットには「本当に好きなの?」という声が挙がっている。(中略)
ワンピースファンにとっては負けられない戦いで、矢口さんも活躍が期待されていた。
しかし、「ワンピースの海賊達に描かれていない海賊につきもののアレとは?」(正解:眼帯)といった問題に対して、「たしかにー!」「すごーい!」などと叫ぶだけ。回答ボタンすら押せない。http://www.j-cast.com/2012/03/21126128.html
最後にきちんとオチをつけている辺り、さすが芸能人である。
ここで終わると思いきや、さらにもう一発、ONE PIECEネタをブッ込むのだ。
矢口真里、”人生の教科書”『ONE PIECE』は恋愛描写なし「だから失敗した」
不倫・離婚騒動から約1年5カ月の芸能活動休止を経て昨年10月に復帰した矢口は、休業中の引きこもり生活で、パズルや塗り絵、長編大作の一気見をして時間をつぶしていたと明かした。
長編大作については『ONE PIECE』を挙げ、「救われる言葉がじゃんじゃん出てくる」とコメント。
そして、『ONE PIECE』を「人生の教科書」として、「今までまっすぐ生きてきた」と矢口。
「ただ、『ONE PIECE』って恋愛だけ描いてないんです。だから失敗しました」と締めくくると、くりぃむしちゅーの有田らから「なるほどなぁ」と納得の声が上がった。https://news.mynavi.jp/article/20150513-a080/
もしかしてこいつ天才じゃねえのか?
自らの不倫と、少年漫画『ONE PIECE』を結びつける頭の回転、これは常人を超えている。
すいません、矢口真里さんを「にわか」扱いしたことを訂正します。
彼女は本物です。
本気で『ONE PIECE』をしゃぶりつくそうとしています。
次世代のにわかオタク、「しょこたん」こと中川翔子
最近「にわかオタク」であるとネタにされている中川翔子さんのコピペがこちら
- ジョジョ好きを公言するがジョジョ以外のキャラの名前が一度も出たことがなく、番組内でジョジョのポーズをするも存在しないポーズ。
- かめはめ波とギャリック砲を間違えている
- 自称セーラームーンとエヴァで活躍した声優の三石琴乃が大好きだと公言しておきながら番組内で本人の声が分からず微妙な空気になる。
- ロザリオとバンパイアが大好きと公言するが、萌香を知らなかった
- 自称ドラゴンボール好き。なのに何故かヤジロベエを知らない
- 24時間TVで思いっきりドラゴンボールの技とポーズを間違えて実況chで叩かれまくる
- 銀魂が神作品と公言するがエリザベスを知らない
- コードギアスを神作品と公言するがユーフェミアを知らない
- エヴァ好きを公言するが、インターフェイスを知らず、特徴的なのにゲンドウのコスプレも分からなかった。
- ガンダムは見た事ないくせに、SEEDだけは見たと2007年に発言。しかし最近、「ガンダムは見た事ないから今年はSEEDから見始めたい」とSEEDすら見てなかった事を発言する。
- ファンなら間違えない基本的なセーラームーンの台詞を何回も間違え、決めポーズも適当。
- タイムレンジャーが大好きだと豪語するが最終回の内容を明らかに間違え、出演者が訂正をラジオ番組でする等の迷惑をかける。
- 大好きだというキャラのポーズを間違え番組内で一般人から指摘される。
- 某漫画家に「小学生の頃から大好きでした」と言うが、その漫画家は中川が小学生の頃にはデビューすらしておらず皮肉られる
(コピペの真偽は不明)
まあまあツッコミどころが多いが、さきほどの矢口真里さんの天才っぷりの後では霞んで見える。
この小物っぽさがしょこたんっぽいのである。
しょこたんのノリが妙に寒いのは、作品の選びどころが悪いのだ。
彼女はなぜ、「ガンダム」「コードギアス」「ロザリオとバンパイア」のようにいろいろな作品を挙げるのだろう。
多方面のファンから注目されたいのかもしれないが、矢口真里さんのようなカネ欲しさに『ONE PIECE』一点集中する心意気を身につけてほしいものである。
↓ガチ金持ちの『ONE PIECE』作者
ルフィ名義で8億円、熊本県へ復興支援…「ワンピース」作者の尾田栄一郎さん
理由② アニメ化されたものより、原作のほうがおもしろいから
あなたは『シュタインズ・ゲート』というゲームを知っていますか?
私がシュタインズ・ゲートをプレイしたのは大学生ころだったけど、感動してボロ泣きしちゃった。
「ゲームとかアニメで泣いた」っていってる人は比喩としてそういってるわけで、本当に泣く人なんていないと思ってました。
バイト先の人が「『あの花(あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない)』で泣いた」とかいってるのを見て、
「バーカ、そんなこといってるからおまえは大学生のうちに内定もらえず、今コンビニバイトなんかするハメになってるんだよ」と思っていた。
が、『シュタインズ・ゲート』のエンディングを見たときは泣いたよ。
「よかった……主人公が報われてよかった……(大泣き)」
ボロ泣きした私は、この気持ちをだれかと共有しようと高校の友達に電話しまくる。
(私の高校時代の話→底辺高校の日常 偏差値32の高校に通ってました)
だけど私だけテンションが上がっているので、相手はポカーンとしている。
「こいつら何もわかってねえ、おまえらと話しててもつまんねえわ!」と電話を切り、最終的に小学校時代の友達(しかも女の子)にまで電話をして、一方的にシュタインズ・ゲートの良さを話しまくった。
そのぐらいこの作品を気に入ったからネットでいろいろ調べてみると、どうやらアニメ化されているらしい。
しかもすごく高評価だ。
ということで、アニメ版『シュタインズ・ゲート』を観てみた。



なんだ? このゴミは?
重要なシーンがカットされまくりでまったくおもしろくなかった。
このときの衝撃をどう伝えればいいのだろう。
実写版『ドラゴンボール EVOLUTION』の「ピッコロ大魔王を見たときの衝撃」ぐらいかな。
ただ顔面を緑色に塗っただけののオッサン登場に
「おいおい、『マスク』のジム・キャリーが出てるじゃん。これはアメリカ式ジョークか?」
と思ったらジョークではなく、大マジだったときのようだ。
あれだけおもしろかった『シュタインズ・ゲート』でも、アニメ化するとここまで劣化するという衝撃にゾッとした。
「いままでいろんなアニメを観てきたけど、アニメ化されたものじゃなくて原作を選んでいたらもっと楽しめていたんじゃないか?」
私は損をするのがイヤという性格なので、心底ゾッとした。
「アニメ化って、やってることはただの劣化コピーじゃん……」
理由③ なんでもかんでもアニメ化する「質より量」の制作方針にうんざり
最近って本当にアニメの放送枠が増えた。
前は「たくさんの作品が観れてしあわせ~」とか思ってたけど、
みたいな昔の作品を掘り出してアニメ化してるのを見ると「ガチでもう弾がないんだな」と思う。
アニメが質より量になった原因は、テレビ局が調子に乗ってるから
アニメーターは過酷なうえに超薄給であるというのをよく聞く。
ここで疑問に思うのが、「なんで放送枠が増えてんのに給料上がらんの?」である。
説明しましょう、これはテレビ局にぜんぶ吸い取られてるんです。
- ネットでオタクがイキり始める
- それを見たテレビ局及びスポンサーが「アニメが人気だ」と思い込む
- アニメ放送枠を増やす
- アニメーターが酷使される
- テレビ局は番組を放送すれば儲かる。一方の製作者は円盤(DVD/BD)が売れないと儲からない
- テレビの放送を無料で視聴したオタクがイキり始める→1に戻る
『「○○がネットで話題に!」とかやってるテレビ番組が気持ち悪い』という記事にも書いたが、テレビ局ってのはネットの話を真に受けるバカが大勢いる。
↑日本のジャーナリズム
テレビ局のバカはTwitterで取材してるんです。
だからTwitterでアニメオタクがイキリはじめると、テレビ局のバカが「アニメで視聴率が取れる!」と信じ込んじゃうんです。
こうしてアニメの放送枠が増えると、最初に紹介した「理由① バカに見つかったから」につながるわけである。
そして第二の矢口真里、第三の矢口真里が出てくるのだ。
サークルクラッシャー恐るべし。
サークルクラッシャーのあの娘、ぼくが既読スルー決めたらどんな顔するだろう (角川スニーカー文庫)