私が大学生だったころ、心理学の先生はしきりにこういっていた。
「おまえらよお、心理学を悪用すれば人生イージーモードっていうのが理解できねえのか?」
この先生によれば、学問を利用すればある程度人生をラクに攻略することができ、
その中でも心理学はダントツに悪用のしがいがあるとのことらしい。
彼の最初の講義の第一声がこうだった。
「この授業を取った諸君は運がいい。
俺の授業を聞いてれば、内定10個も楽勝でゲットできるからな」
『ドラゴン桜』に出てきそうなセリフをぶっ放すような先生だったのだ。
ちなみにその先生、就活ではすべての企業に内定をもらったといっていた。
心理学を悪用して、人の心を操り内定ゲット……。
なんと厨二病がうずく設定だろう。
それでこの先生の持論というのが、また厨二病みたいなんだ。
「心理学を知らない者はバカ」
「心理学を学ばない者は、学ぶ者に利用される人生でも文句はいえない」
「自分にとって、就活の試験管は赤ちゃんみたいなもの」
こいつ心理学に出会わなかったら確実に社会不適合者だろ。
そんな先生の言葉を信じて心理学を学んだ私はどうなったのか。
続きをごらんください。
心理学の先生は変人だらけ! 心理学を使って印象操作、恋人ゲット、セクハラ、なんでもあり!
モテるようになるための心理学を教えてくれる先生
この先生は、生徒が授業に興味をもってくれるようにと、ひたすらおもしろい心理学を教えてくれた。
その中でも特に好評だったのが、モテるための恋愛心理学である。
ここでひとつ紹介しておくと、こんなテクニックがあった。
- 人は、共通の目標を持っている人物に好意を持つものである
- なおかつ、目標について自分よりも先を行く人物には憧れを抱く
テニスが上達したいという共通の目標があり、しかもコーチは自分よりうまい。
さらにいえば距離が近く、ボディタッチもあるから受講生はすぐに惚れるのである。
あとは男女ともに「褒め上手」になったほうがいいな。
モテるぞ。
モテたい男はもっと女を褒めろ。めっちゃ懐かれるぞ
この先生は授業が終わったあと、女子学生から質問攻めに遭うほどの人気だった。
質問の内容はもちろんモテる方法だ。
で、逆に女子から人気ゼロだったのが次に紹介する教授である。
女子学生にセクハラばかりする先生
私の大学には、女子学生に下品な言葉をいわせて大喜びするジジイ教授がいた。
その教授お気に入りのフロイトという心理学者が主張する、「心理性的発達理論」なるものがある。
この理論には「肛門期」とか「男根期」とかいうものが存在する。
いっとくがこれは下ネタじゃねーぞ。
疑うのなら「心理性的発達理論」←読んでみろ
変態教授「ではみんなで発音して覚えよう『肛門期!』」
こういう下品なものを想像するワードが出ると、このジジイがすごくよろこぶんだ。
で、こうなる。
「リピートアフタミー‥‥肛門期!」
学生全員に下品なワードを復唱させるのである。
さらに教室をギラギラした目つきで見渡し、好みの女子学生を物色する。
お気に入りの女を見つけたら、その娘を指名してひとりで発音させたりする。
これ今だったらSNSで拡散されて大炎上してただろ。
今、母校のシラバスで検索してみたけど、そのときの授業消滅してたわ。
もしかしたらセクハラ・パワハラで大問題になったんじゃねえの?
ちなみにこの変態教授、ターゲットは女だけにとどまらない。
心理学でマナー違反撃退!やってることは下ネタ連呼してるだけ
私の通っていた大学はFラン大学だった。
あなたは知らんだろうが、Fラン大学のキャンパスっていうのはマナー違反が多発する。
たとえばタバコを例にとってみると、まず喫煙所が使われない。
喫煙所で吸わずに、そこらの通路で歩きタバコをしている連中ばかりなのだ。
だから非喫煙者にとっては邪魔である。
しかも大学というのは、就職に関する打ち合わせのために企業側の人も出入りするので、大学側からしたらこんなところを見られたら大恥なのだ。
ここで登場するのがさっきの変態教授である。
歩きタバコをしている男子学生に近づいていって、こう煽る。
「おいおい、君は大学生にもなってママのおっぱいが忘れられない口唇期の坊やかい?」
※「口唇期」=1歳ごろの母乳を吸う赤ちゃんを指す時期であり、この時期は関心が口元に集中するという
つまりこの先生は、「大学生にもなってタバコを吸うガキは、お母さんがおっぱいを吸わせてくれないから口寂しくてタバコで現実逃避しているのだ」と喫煙者を批判しているのである。
この発言を聞いて、私は関心した。
こいつへの印象は、授業中は女子学生を赤面させようとたくらむバカ教授、でしかなかった。
だが、喫煙のマナーを咎めるためのこの発言はユーモア満点でかっこいいではないか。
ここまで読んで、心理学に興味を持ってくれた人はいるか?
よし、そんなあなたのために、おもしろい授業の見つけ方を伝授しよう。
「心理学Ⅰ」や「心理学Ⅱ」は絶対に取るな。最高につまらん
心理学の授業でミスしやすいのが、「心理学Ⅰ」を受講してしまうことである。
この授業はじつにつまらない。
やってることは「心理学の歴史」であって、心理学ではない。
「○○年に△△という心理学者が□□という実験を行った」ということをひたすら先生が朗読してるだけの授業である。
私は3回ぐらい出て、あとは1度も出席しなくなった。
上で紹介したような、実用性のある心理学に興味があるのなら「○○心理学」と名のつく授業を取りなさい。
たとえばこちら。
- 「社会心理学」
- 「発達心理学」
- 「健康心理学」
- 「コミュニティー心理学」
モテるための心理学はこの辺の授業で身につけることができる。
変人教授もこの辺に出没するから見逃すな。
アドラー心理学は史上最低の学問
逆に、おすすめしないのが「アドラー心理学」である。
アドラー心理学とは、簡単にいえば「自分に起きているすべての物事は、自分が望んだ結果なのだ」という考え方。
つい最近、水泳の池江璃花子選手(18歳)が白血病を公表した。
これをアドラー心理学的にいえば「池江璃花子は水泳の練習がイヤで、サボりたくなったから自ら白血病になった」という解釈になる。
こんな考え方、Twitterでツイートしたら大炎上する案件である。
ベストセラー本『嫌われる勇気』もアドラー心理学なのだが、私はこの本にムカつきすぎて読了できなかった。
アドラー心理学などというのは、自称成功者・自称苦労人が、「ワシは努力をしたから成功したのじゃ。それに比べて最近の若いもんはなっとらん!」と説教かますために作られた説なのだ。
君たちのような将来ある若者が、こんな過去の栄光にすがるボケ老人の考え方など絶対に学ぶべきではない。
心理学に興味が出た人にはこちらの本をおすすめする
実用性のある心理学を学びたいなら、これ一冊で済む。
というか、世の中にある心理学の本は、『影響力の武器』を引き伸ばしてるだけである。
タイトルに「武器」あるが、これは本当に良いタイトルだ。
ここに書かれている知識を知っているかいないかでは本当にちがってくる。
まさに心理学で理論武装するための本である。
ちなみに『影響力の武器[第三版]』というタイトルにある[第三版]とは、3回改定されているということだ。
これがどういうことかわかるか?
六法全書並に権威ある書物なのだ。読んでおきなさい。
ただ、この本は文字がびっしり書かれていて読むのがしんどい。
むずかしい本はムリというなら以下の本から始めるとよい。
イラスト多めで、見開きにつき1テーマにまとめられているので読みやすい。
大学で買わされるゴミみたいな教科書に金を使うな。節約しろ
大学の授業で使う教科書というものは、たいていその授業の教授が書いたものを使う。
つまり大学教授は、印税をもらうため、学生に自分の本の購入を強制しているのだ。
青春を犠牲にし、死ぬほど勉強に打ち込んで手に入れたものが、学生をだまくらかしての小金稼ぎだというのだから笑えるではないか。
教授まで上りつめておいて、やってることがコンビニバイトの買い取りノルマ強要と同じである。
大学の教科書なんか友達に借りるか、中古で買うかして、残ったお金はファッションに使おう。
大学に行く意味はあるが、新品の教科書を買う必要性はないのだ。
これは私が本気で「大学生のころに知りたかったこと」だからおすすめです。
よかったらこっちも読んで!
Fラン大学の実態を暴露します!