最近のドラマや映画を観ていると、作中にネットの書き込みを映し出す演出をよく見かけます。
これやられるとすっごい冷めるんだけど、私の気持ちわかる人いる?
「若者の闇はこんなに恐ろしいんだ……(ニチャア)」という作り手のドヤ顔が伝わってきて気色が悪い。
はっきりいうが、
映像内にネットの反応を流しているクリエイターは、まるでセンスがない。
そう考える根拠について紹介していきます。
ネットの闇を描けば残酷性を演出できると思っているマヌケ、大海を知らず
事故現場の写真をスマホで撮影している若者を見て、「日本人は思いやりの心を失った」とか「ネットばかりしているから人の心がわからなくなった」とか鬼の首を取ったようにしている奴を見かける。
おまえはどんだけ狭い世界で生きているのだ。
○イブリ○クスとか見れば、ここに書けないようなヤバイもん撮影してるのがゴロゴロいるってわかるだろ。
それをまるで日本人だけが異常者みたいに表現する作り手の間抜けっぷりに呆れる。
「悲惨な光景を前にしても、平然とSNSをやっている日本人」という構図を作りたいんだろうが、こんなん全然甘いだろ。
たとえばタイという国はグロテスクという娯楽がある。
(ここには書けないようなネタなので「グロテスク」という表現にする)
これは日本人が見たらゲロ吐くようなグロい映像を見て楽しむ娯楽なんだけど、異常なのはそれが日常に浸透している点である。
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というように、ほかの健全な娯楽に当たり前のようにグロテスクが混じっているのだ。
タイでは食事をするようにグロテスクを楽しむ人たちがいる。
それを差し置いて、「ネットで悪口書いちゃう日本人の残虐っぷりやべえwwwww」とかいってるクリエイターがいかに低レベルか考えてみてほしい。
中坊じゃないんだからさ、ちょっとアングラなだけのネタを大喜びで書いちゃうってどうよ?
このように彼らのセンスは中学生ぐらいでストップしている。
その結果、プライドだけが高くなって次のようなことが起こります。
「いかに視聴者を出し抜くか」ということに力を入れた結果、だれも求めないものが生み出される
連中を見ていて思うのは、ひたすらひねくれているという点である。
こういう奴らって、絶対に結末を予想されたくないんだよ。
だからね、2ちゃんねるとかTwitterで「当初予定していた展開」を当てられると耐えられない。
そうなると結末を変えるために大事なキャラクターを死なせたり、強引な展開を作ったりする。
作ってる連中はこれでいいかもしれんが、
俺らにとってはたまったもんじゃないんだよ。
大好きな作品や大好きなキャラクターを台無しにされる悲しさ、わかってんのか?
『うしおととら』や『からくりサーカス』を描いた藤田和日郎さんは次のようにいっている。
新人は、しょっぱなから意外性を持ってきたがるんだ。
漫画がこれだけ多くなってきているから、当たり前のことは「テンプレート」と言ってバカにされる。
だから新人は「そういうのは飽きられてるんじゃないか。ありきたりだ」と思って、意外性から始めちゃう。(略)
その子たちのアタマの中にあったのは読者の〈読後感〉ではないわ。
「自分が読者に、もしくは編集者に、斬新な漫画を描いて漫画家としてホめられたい」だな。たくさんプロの漫画を読んで来て、自分も漫画家になろうと思った新人なら、ほかの漫画家がやれない漫画を描こうとしたのはわかるわ。
少しでも他人のやってない漫画を出して目立ちたいもんだ。
でもな、これは漫画家がやれないストーリーなのではなくて「やらない」ストーリーなんだよな。
なんでか?読後感から、読者がヤだなと思うストーリーだから。
漫画家の「自分しか見てない感じ」
>「自分が読者に、もしくは編集者に、斬新な漫画を描いて漫画家としてホめられたい」だな。
ほんっっっと〜〜〜〜にこれなんだよ。
奴らは「だれにも思いつかないような展開ができたぞ。これで俺はネットで神格化される……(ニチャア)」とか思ってるんだろうが、ちがうんだよ。
おまえらのやっている「ユーザーの予想を裏切る」はクリエイティブとはいわない。
クリエイティブとは、「ユーザーを満足させること」なんだよ。
需要のないウンコを作ったら、それはおまえがひねり出したただのウンコでしかないんだよ。
斬新な作品を狙うのはまあいい。
ただ、最近の創作には大きなまちがいがある。
↓
視聴者の考えを否定すればいいのでは?
↓
インターネットを使ってる奴を悪役にしよう
こういうのは独創的なものなんかじゃない。
おまえらのやってることって、逆張りをしてるだけのだれにでもできる方法なんだよ。
自分の頭で魅力的な悪役が思いつかないから、ネット民を仮想敵にしている
「こういう寒い演出をする連中は、何も生み出せないから、逆張りをして斬新なものを作っているつもりになっている」ということを上で書いた。
こういうクリエイターは死んだも同然である。
逆張りというラクな手法を使うと、落ちていくのはすんごい簡単なんだ。
で、そいつらどうなるかというと、「設定を煮詰めなくる」。
上にも書いたように、奴らは時に強引な展開を作るわけなんだけど、その理由をしっかり考えない。
「ネットはだれが見ているかわからないから」とか「ネットでは何が起こるかわからないから」というように、あやふやな設定に逃げるようになる。
これは世界観だけでなく、キャラクター設定にもいえる。
たとえば、上の画像の『3年A組-今から皆さんは、人質です-』も、悪役の設定がまったく煮詰まっていない。
それは「ネット民の異常性」というあやふやなテーマに逃げているからだ。
「設定をしっかり考えずに敵を作る」←これめちゃくちゃ簡単なんだよ。
これをやるクリエイターは、何も考えてない無能といってまちがいない。
この理論については100%の自信がある。
なぜなら私も同じタイプの人間だからだ。
私は今まで、いろんな人の揚げ足取りをしてきた。
だからよくわかる。
他人を叩くやつって、思考停止のバカ人間なんだよ。
だれかの揚げ足取りなら、まったく頭を働かさなくてもできる。
適当に書いたものなのに、そこそこいいものが書けたと錯覚してしまうんだよな。
それは思考を煮詰めていないからだ。
最近のドラマは、私のブログと同レベルのクオリティといってもいい。
よって「映像内にネットの書き込みを映す演出をするクリエイター」は、私・松浦圭一(偏差値32の高校で赤点取りまくりの落ちこぼれ、現在無職)と同レベルの無能である。
↓私がここ数年でいちばん腹がたったゲーム
ここに書いたように「いかにユーザーを出し抜くか」に焦点を絞り、作り手のやりたい放題にした問題作。
その結果、これまでのシリーズを全否定し大炎上した作品です。
この記事を書いた原動力の40%は『ニューダンガンロンパV3』への恨みつらみでした。