この世に、芸能リポーターよりクズな職業は存在するのだろうか?
ヤツらの仕事内容はじつに簡単。
東に離婚しそうな芸能人あれば、行って夫婦生活を根掘り葉掘り聞き出し、
西に死んだ芸能人あれば、行ってその告別式をおもしろおかしく中継する。
消滅したってだれも困らねえよ、こんな職業。
Googleで芸能人の名前を検索すると、
「俳優の○○の彼女は? 年収は? 両親は犯罪者!?」
とか
「女優の○○は整形? 旦那は暴力団!?」
という下品なサイトがズラーッと出てきてうんざりしますけど、芸能リポーターはそういうのとなんも変わらん。
ヤツらは他人のプライベートを引っかき回すことを生業としている異常者である。
芸能リポーターにいいたいことは山程あるんですが、最近私が気になるのは
「芸能人の告別式をカメラで撮影してコンテンツ化している報道番組」です。
故人と最期の別れをしている人にカメラやマイクを向け、おもしろおかしくテレビで流している大バカ野郎について考えてみましょう。
芸能リポーターにジャーナリズムは皆無、ヤツらが作りたいのは「エンターテイメント」
芸能人が死ぬと、その告別式を中継するワイドショーが必ず存在する。
あれってどこに需要があるんでしょうか。
神妙な顔をしたリポーターが「こちらでは〇〇さんの告別式がしめやかに執り行われ、生前親交があったあった多くの芸能人が参列しています……」などとぬかしている。
ここで私がおかしいと思う点は2つ。
- カメラとマイクをぶら下げて会場を荒らしに来たリポーターが「しめやかに」などといってること
- そいつらの目当ては死去した人物ではなく、参列した芸能人の泣く姿であること
先日、女優の赤木春恵さんの告別式が行われ、例によって式の映像が中継されていた。
もうすごかったよ。
カメラ小僧たちが必死になってシャッター切っているんだ。
で、カメラの先には芸能人。
ヤツら、死んだ赤木さんのことなんてどうでもよくて、涙を流している参列者を撮ってやろうと必死なのだ。
これがどういうことか説明しましょう。
ヤツらには故人のことを伝えようというジャーナリズムは持っちゃいない。
あるのは衝撃的なシーンをカメラにおさめてやろうという精神だけ。
「あの冷酷な印象の映画監督〇〇が涙を!?」
「親友の大御所〇〇が声を震わせて別れの挨拶!?」
あいつらはこういう俗っぽいネタにしか興味がないわけである。
本心では芸能リポーターじゃなくて、「エンターテイメント」が作りたいんじゃないの?
そんなにエンタメが作りたいなら、YouTuberにでもなったらいかがですか?
つうか告別式の映像をテレビで流そうっていう発想がまともな大人のやることじゃねえよな。
バカYouTuberだったら「葬式会場に潜入してみた!」とかやってそうだが、バカ芸能リポーターもこれと同じことをやっている。
そういえば、アメリカのYouTuberが日本の自殺スポットにカメラを持ち込んで撮影し大問題になったよな。
その騒動を各マスコミが鬼の首を取ったように報道していたけど、おいおい同じ穴のムジナではないかい?
芸能人の告別式にカメラ持ち込んで放送してるのはどこのどいつだっけ?
YouTuberも芸能リポーターも死んだ人間になら何をしてもいいと思っているのだ。
そのうち、ニュースのために墓荒らしをするバカとか出てくるんじゃないの?
とつぜんだが、テレビ局とラーメン屋はよく似ている。
【ラーメン屋】
- 豚肉を買ってきてチャーシューを作る
- 使える部分がなくなったら、骨を煮込んでとんこつスープをつくる
【テレビ局】
- 若い芸能人を使って番組を作る
- 使えなくなったら、骨になった姿を撮影して番組をつくる
すごーい! そっくりじゃん!
「ゆりかごから墓場まで」
これをテレビ局のスローガンにしてみてはいかがでしょうか?
そのほかに私が嫌いなもの