まずはこちらの画像を見てみてください。
この赤枠で囲ってある部分、いらなくねえか?
「ノートの上にある余白はタイトルなどを書くためにある」というのはわかる。
しかし、下にある余白の必要性はさっぱりわからない。
私としては「なぜ最後の行まで書かせてくれないんだろう」「なぜこんなイジワルをするんだろう」という気持ちである。
ということで今回はイジワル文具メーカーの「コクヨ株式会社」について考えてみよう。
コクヨ株式会社の特徴「ひたすら自画自賛」
こんなことを書いていると、「そんな数センチの余白なんてどうでもいいだろ、小さいヤツだな」といわれそうである。
私も同意見である。
もし文房具店で「KOKUYOのノートは余白が多いからインチキだ!」などといっているバカがいたら張り手を食らわすかもしれない。
が、私が気に食わないのはコクヨ株式会社のくだらない自己顕示欲である。
まず紹介するのは『困ったら、「分け方」を変えてみる。』という本。
コクヨ株式会社の社員が書いた本なのだが、これがひたすら自社を褒めまくっているんだ。
序盤でひたすらKOKUYOが優良企業であることを褒める。
本のタイトルである「分け方」に入るまでにとにかくKOKUYOのすごさを語る。
で、気になるのがこのセリフ。
「KOKUYOのノートが人気なのは、行数が30行だからです」



「なーにいってんだか、使いにくいんじゃボケ!」である。
そして「ムダな余白を作り出してる原因はそれか!」である。
なんということでしょう。
コクヨ株式会社は、わけのわからん「ノートは30行」というルールを守ることによって消費者に使いにくい商品を作り出していたのだ。
「30行だから人気」という理屈が意味不明である
ここまでKOKUYO製品の悪口を書いちゃったが、じっさいには私はKOKUYO愛好者である。
その理由として以下が挙げられる。
- 紙の表面がなめらかなので、サラサラと気持ちよく書けるため
- ほかのノートよりも1枚が厚く、丈夫であるため
- 上記のような高品質であるにもかかわらず、値段が安いため
行数が30行なんて、まったく気にしたことがない。
というか、『困ったら、「分け方」を変えてみる。』を読むまでノートの行数のことなんて考えたことがなかった。
ここで気になるのが、「コクヨのノートは30行だから好き」という消費者がどれほどいるのかということである。
さらにノートの行数なんて、ほかのメーカーでも余裕で真似できるだろう。
コクヨのノートが人気な理由を行数に見出すのは見当はずれではないだろうか。
コクヨのいっていることは「トイレには それはそれはキレイな女神様がいるんやで♪ だから毎日キレイにしたら 女神様みたいにべっぴんさんになれるんやで♪」ぐらい意味不明な理屈である。
(引用:トイレの神様)
ルーズリーフ1枚にも社名をアピールするのがコクヨ株式会社
最近のテレビを観ていて気になるのが、左上にあるテレビ局のロゴである。
まえから思ってたんだけどさ、これって何の意味があるわけ?
邪魔なだけだと思いませんか?
みなさんにもそう思っていただいたところでこちらをごらんください。
出ました、コクヨの自己顕示欲。
ルーズリーフの一枚一枚に「このルーズリーフを作ったのはオレだぞ」とでもいうようにロゴが書いてある。
しかし、これはほかのメーカーでもやっている。
「PLUS」という文房具メーカーのルーズリーフがこちら。
こちらにもロゴが書いてありました。
だが「KOKUYO」と「PLUS」には大きく異なる点がある。
それは自己顕示欲の大きさである。
ここでルーズリーフに書かれたロゴの文字数を見てみよう。
「PLUS」の場合は『PLUS』の4文字。
一方の「KOKUYO」は『KOKUYO LOOSE-LEAF ノ-836BT 6 min ruled×36 lines』の40文字である。
なんと「PLUS」の10倍の文字数だ。
どんだけアピールしたいねん、である。
こいつら本当に自己顕示欲がすごいのだ。
なんだかコクヨを見ていると、「高校球児」を思い出す。
高校球児というのはたいてい坊主頭である。
「野球部の決まりだから髪は伸ばせない、だけどオレらはカッコつけたいお年頃」ということで彼らは眉毛をやたらに剃ってアピールするものである。
コクヨもそれと同じ。
「作っているものは紙製品だから、カッコつけたくてもカッコつけられない……」という抑圧された気持ちが、社員の著書やルーズリーフの長文ロゴにあらわれているのだろう。
ちなみにコクヨは『たった1分ですっきりまとまる コクヨのシンプルノート術』なる本まで出している。
この本ではひらすらコクヨ社員のノートをスキャンして紹介する形をとっており、こちらでも「俺が俺が」と自分をアピールしているサマを見ることができる。
コクヨの方眼ノートを買ってみた
最初に書いたけど、私の不満は「ノートの上下に余白があるからたくさん書けない」という点である。
いろいろと考えた結果、「方眼ノート」という存在を知ったのでさっそく買ってみました。
そうしたら、私の狙いどおり、上下の余白がありませんでした。
で、「お!」と思ったのが方眼ノートなのにタイトルを書く場所を作っているところ。
わかりにくいと思うんだけど、ノートの上のほうに、うっすらと太字線が引いてあります。
わけのわからん自分ルールにこだわって消費者の気持ちをないがしろにするコクヨにしては(←まだいうか)、気が利いていると思いました。
でも個人的には失敗しました。
はじめて方眼ノートを買ったので知らなかったんだけど、これって文字を書く用のノートではなくて図や表を書くためのものらしい。
幅が「5ミリ」なので米粒ほどの文字じゃないと書けないわ。
せっかく良いノートだったけど、私には方眼でなく羅線ノートが向いている。
ということで世のノート会社にお願いがあります。
上下の余白をなくして、最後まで書ける罫線ノートを作ってください。
ノートの上下の余白について書いてたはずが、なぜかコクヨの悪口みたいな記事になってしまった。
このブログがコクヨ関係者に見つからないように願うばかりである。