社会不適合者って、PCで稼ごうとするのが本当に好きだよな。
ここ数年のネットビジネスの移り変わりを見てみるとよくわかる。
↓
インフルエンサー商売
↓
YouTuber
↓
オンラインサロン
そして社会不適合者たちは、また新たなビジネスへと挑戦し始めた。
それがプログラミングである。
またもやPCでできる仕事を選択してるのがおもしろい。
ヤツら、どうしても外へ出て働きたくないらしい。
しかし私は思うのだ。
おまえら美味い話に目がくらんで、騙されてないか?
私には「プログラミングさえ勉強すればラクに稼げる」とはどうしても思えないのだ。
プログラミングが稼げないと思う理由はふたつ。
- プログラマーの高待遇が続くとは思えないから
- 稼げる人は上位1%で、それ以外の人は雑用しか与えられないから
それでは詳しく見ていこう。
今はプログラマー不足だから稼げる。でも、それっていつまで続くわけ?
そもそもの話をさせてもらうが、ここは日本である。
「社畜」とか「過労死」とかが蔓延している国で、高待遇を求める時点でアホだろう。
量子コンピューターの天才に年収500万円以下しか渡さない国に希望を持っちゃダメ。
「プログラマー」と「量子コンピューターの天才」だったら、量子コンピューターの天才のほうがはるかに不足している。
しかし500万しか支払わない。
このケチ臭さを頭にいれた上で続きを読んでくれ。
これとか日本のIT人材不足の深刻さをアピールしているが、そんなのどうでもよくないか?
日本にできる人がいないなら、外国人にやってもらえばいいじゃん。
プログラミング言語に国境なんてないのだから、インターネットでやりとりすればそれで済む話である。
インドや中国みたいなIT先進国に依頼すればすぐ解決する。
じゃあなんで日本政府は必死こいて日本人プログラマーを増やそうとしてるわけ?
それは安く使える奴隷がほしいからです。
不足しているのは「IT人材」ではない。「安くこき使えるIT人材」である
これがよくわかる求人がこちら。
応募資格
学歴
理数系大学入学以上で、高度な計算能力または医療知識を有していること。経験
コミュニケーション能力があり、研究室内外の関係者と連携、協調して業務に従事できること。
上記、「研究室の概要」に記載する研究内容や職務内容を遂行するために相応しい知識、経験、実績を有している方。また、興味を持って取り組めること。
数学、統計、生命科学、臨床試験に関するいずれかの知識を持つこと。
日常の英会話ができること。
基本的なプログラミング操作ができること。時給
1,000~1,600円(所内規定に基づき、経験・能力を考慮して決定する)
STAP論文でやらかした理研、まったく反省してねえな。
こいつらの要求する条件を整理してみるとこうなる。
- 理数系大学入学以上の学歴
- 高度な計算能力 もしくは 医療知識を持つ
- コミュニケーション能力がある
- 高精度の予測に基づく、一人ひとりに合った予防医療の実現を目指して、多数のヘルスデータを取得し、機械学習などの人工知能技術を利用して解析を行い、健康状態の可視化と予測を行うための相応しい知識、経験、実績を有している
データを扱う基礎となるデータベースの開発、機械学習では、少数のデータで高い予測を行う手法の開発、深層学習を用いて予測を行う手法の開発、ならびに、開発した手法の信頼性を担保する手法の開発や倫理の検討を行うための相応しい知識、経験、実績を有している - 数学、統計、生命科学、臨床試験に関するいずれかの知識を持つ
- 英語ができる
- プログラミングができる
これだけ要求しておいて、時給1000円である。
上で太字にした部分がプログラミング技術を発揮する場面だろうけど、これってプログラマーならだれでもできるのか?
「高精度の予測」とか「機械学習などの人工知能技術」(←AIを作るってこと?)とか「深層学習」とかあるが、これ簡単にできるもんなのか?
私はプログラミングのこと知らないが、これが奴隷案件ってことはわかるぞ。
そして見落とされがちなのが「コミュニケーション能力がある方」ね。
「プログラマーのコミュニケーション」で思い出すのは、この漫画だ。
こんなこといわれたら、ビビって涙出て返事すらできなくなるのが俺なんだが?
プログラマーって、社会不適合者でもできるような静かな仕事かと思ってた。
でも実際には円滑なコミュニケーション(しかも英語で)が必要って、選ばれしエリートの職業じゃん。
時給1000円の仕事じゃねえよ。
「プログラミングを学べば一生困らない。IT人材が不足してるから」←これマジ?
100歩ゆずって、「プログラミングは儲かるもの」だとしよう。
なぜプログラミングが儲かるのかといえば、需要に対して供給が足りてないからである。
希少性があるから価値が生まれているのだ。
でもそれっていつまで続くわけ?
これからもずっとプログラマーが不足して、チヤホヤしてもらえる?
そりゃないだろう。
私の今まで生きてきた体験からいわせてもらう。
需要のあるコンテンツについては、敷居を低くするようなテクノロジーが必ず生まれる。
たとえば、インターネットなんかはまさにそれである。
昔のインターネットといえば、頭のいい人しか扱えないものだった。
しかし需要のあるコンテンツなので、今では子どもでも扱えるような簡便なサービスとなっている。
最近だと、バーチャルYouTuberになりたいという需要があれば、すぐに『VTuberに超強力兵器が誕生!リアルタイムに自分の声をキャラクタボイスに変換できるソフト「Voidol」』というテクノロジーが誕生した。
バーチャルTuberが認知されだしたのはつい最近なのに、即このようなソフトが開発されて、だれでもVTuberになることができる。
初期のVTuberは、始めるのに相当お金がかかったようだが、今では初期費用もほとんどかからない。
これらと同じことがプログラミングにも起こるはずである。
ちまちまコードを書くのではなく、もっと直感的に創作ができるようになる未来が確実に来る。
そうしたら需要と供給のバランスがぶっ壊れ、コード書いてるプログラマーの儲けは減るだろう。
つーか、おまえら政府の予想なんか信じてるのかよ。
政府の偉い人の脳みそなんてポンコツなんだから、あんまりあてにするなよな。
それがよくわかるのが、こちらの出生率予想。
避けゲー並の回避能力である。
ここまで外せるのは逆にすごい。
政府の逆張りをしとけば当たるんじゃねーのか?
ちなみにソフトバンクの孫社長が出てた番組では、プログラマーは将来AIに仕事が取られると紹介されていた。
おい! 94.2%のプログラマーがAIに仕事を取られるってことは、5.8%の人しか稼げないじゃねーか!
じゃあ生き残れる5.8%ってどんな人? と考えてみると、やっぱ才能がある人である。
プログラミングの勉強をすれば高収入になれると思ってる人の愚かなところ→「才能による差を考慮していない」
プログラマーを目指しているヤツが必ずいうセリフ「プログラミングは高収入」がある。
彼らによれば、プログラマーの平均年収は800万円だという。
常識的に考えれば、プログラマーにも格差があり、稼げる者と稼げない者がいるはずである。
だが、自分なら800万稼げると思い込んでいるヤツが多数いる。
むしろ「自分こそ片手間に800万を稼ぐことのできる選ばれし者なんだ」というヤツがゴロゴロいる。
つーか、プログラマー見習いは全員そう思っている。
練習したらだれでもイチローになれるのか? プログラミングを勉強すれば、だれでもスティーブ・ジョブズになれるのか?
こいつらって「プログラミングの勉強をすれば絶対に金に困ることはない」とか「絶対に高収入が約束される」とかいってるが、それは成功した人の話である。
そりゃあ、成功した人・才能がある人なら軽々800万円以上の年収を得ることができるだろう。
では才能がなかった場合はどうなのだ?
世の連中は上だけ見て夢を語るが、現実を見るために下は見ないのか?
「稼ぐ方法」はいくらでもあるけどよ、それを理想どおりに実行できるかどうかはべつなんじゃないのか?
世の中には絶対に儲かる方法なんていくらでもある。
たとえば、学校の勉強を死ぬほどやれば東大医学部に入れて高収入が約束されるだろう。
野球選手・サッカー選手になるために死ぬほど練習すれば、1億円プレーヤーになれる。
そんなものは子どもの頃からわかってたけど、できねえじゃん。
今プログラミングを勉強しているヤツは「絶対に儲かる方法」が好きらしいが、おまえらはなぜ学生時代に勉強しなかったんだ?
そこで努力できなかったくせに、今度はうまくいくと思わないほうがいい。
「絶対に儲かる方法」で挫折して、また次の「絶対に儲かる方法」へと移っていく。
プログラミングに夢見てる連中を見てると、情報商材に騙される人を思い出す。
「すぐ効果が出る方法」とか「ラクして効果が出る方法」とか「絶対に儲かる方法」とかの怪しい文句を信じる連中のことだ。
↑こういうのにときめきを感じてた連中が、またプログラミングに夢見ちゃうんだよ。
作りたいものがあるからプログラミングをやってるヤツは別だが、金銭目的でプログラミングを始めたヤツは胸に命じておいたほうがいい。
1人の成功者を見たら9999人の失敗者いると思え。
おまえが信じて止まない「プログラミングで年収800万円」
それはきっと、実在する高収入プログラマーを自分に重ねて、自分もできるはずと思ってるんだろう。
でも、その裏には夢破れていった9999人がいることを忘れるな。
そもそも働きたいという気持ちが理解できない。お金稼ぐのに努力が必要なら、俺は稼ぎたくないわ
上で「プログラマーはAIに仕事を取られる」って書いたけど、それでいいじゃん。
プログラミングをAIがやるなんて、相当な技術の進歩である。
こんだけ技術が進歩してるなら、世の中のほぼ全員は仕事をAIに奪われてるはずだ。
それ天国じゃん。
仕事がないのならベーシックインカムが支給されてるだろうし、もしくは物価がものすごく下がっていると思う。
働かないくてもいい世界がすぐそこまで迫っているのに、なぜ必死になってプログラミングなんか学ぶ人が増えてるのか理解できない。
プログラミングを学んでるヤツって、どいつもこいつもこんなことをいう。
「旅先でもPCさえあれば働ける」
「職場にとらわれない暮らしを実現する」
「日本の社畜環境から脱出して自由に生きる」
私から見れば、稼ぐために努力している時点で相当な奴隷メンタルである。
「社畜は洗脳だ!」「日本の労働環境は最悪だ!」と騒ぐのはいいが、働くことが前提な時点で洗脳が解けていない。
働かない未来を受け入れることこそ、真の豊かな暮らしである。
それを理解できていないヤツは、確実に洗脳されている。
100歩ゆずったとしても「洗脳」が「幻想」に移っただけ、夢物語を盲信してることに変わりはない。
「ノマド幻想」、「プログラマー幻想」、それ結構かっこ悪いぜ。
なにしろ、はたから見たら「ベーシックインカム幻想」を抱いている私のようなニートと同類なのだからな。
少しは自分がダサいこといってると自覚しろ。
最後にプログラミング業界に詳しい人に質問。
プログラミングってマジで儲かるの?
- 職歴なしの30歳無職でもできる?
- 週1日の労働で月収10万円稼げる?
- 上で紹介した漫画『予告犯』みたいに怒鳴られたりしない?
- 自分の頭で考えることができないんだけど大丈夫?
- 上記の質問の答えが今後100年、変わらずに続く?
これが可能なら俺もプログラマーになるわ。
はじめまして。
記事読ませていただきました。すごく的を得ていて、本当に納得してしまいました。私もアラフォーでプログラミングの勉強を始めましたが、段々、松浦さんがおっしゃるような疑問を持ち始めていたところでした。こんなにプログラマー不足が叫ばれている割に、近くに成功した人を見たことがない(田舎にいるという理由もありますが)。たいしたことないWebサイトを作ったところで、上には上がいてすでにすごいものが出来上がっていて素人に太刀打ちできるわけがない。こんな状態のところに、天才でもない自分が、年齢は関係ないという言葉を信じて参入しても9999人の中で埋もれるだけでしょう。
と、モヤモヤと浮かんでいた考えをはっきりと肯定していただけてすっきりしました!ちょっと道を考え直そうと思います。
それから、松浦さんの生い立ちを読ませていただきましたが、壮絶ですが今こんなに立ち上がっていて感動してしまいました。
文才がとてもお有りなので、是非本を書いてみられては?と思いました。しかも、物事を客観的に見られる能力が素晴らしいと思います。今後の記事も楽しみにしています!
Djangoroさん、はじめまして。ブログ閲覧&コメント書き込みありがとうございます。
まずはじめに、すみませんでした!
真剣にプログラミングの勉強をしている人に水を差すような行為、もうしわけありません!
ぶっちゃけ、自分がプログラミングみたいな知的なことをできないから、ひがんでたんです。
プログラミングやってる人(稼いでる人・挑戦してる人)って、すっごくキラキラしてます。
Twitterで仲間を見つけて励まし合ったり、毎日の努力の成果を披露したり……。
前向きにキラキラした人たちがうらやましかった。
が、人生うまくいっていない負け組の私は「自分もがんばろう!」となるのではなく「は!? いまさらプログラミングなんてやっても無理だし! 儲からんし!」って自分に言い聞かせてました。
「は? お金なんて欲しくねーし」→『お金が嫌いになった。こんなものをありがたがるって一種の洗脳教育だろ』
こんな記事を書きまくる。
わかりやすいほどに嫉妬まるだしである。
私はこんなふうに「できない理由」を作って行動しませんでした。
でも、Djangoroさんは立派です。前向きに行動しています。
道を考え直して仮にプログラミングを断念したとしても、頑張ったぶんの行動力と努力の継続力はリセットされません。
あと、文才や生い立ちを褒めていただきありがとうございます。
愚痴ばっかり書いてる私を褒めてくれるDjangoroさんは心が広いです。元気が出ました。
すみません、また出てきてしまいました。
お返事ありがとうございます^^
いえいえ、水を差されたなんてことは全然ないですよ。逆に目を覚まさせてくれたと思っていて、感謝しているくらいです。
もちろん、今プログラミングを勉強している方々は素晴らしいと思うし、応援したい気持ちでいっぱいなのですが、やはりこの世界は素質・才能が必要だな、と色々勉強すればするほど最近そう感じていました。理系脳、文系脳とはよく言われますが、やはり人間にはそういう傾向はあると思います。文系の人でもできる!などとネットのスクール勧誘記事には書いてありますが、実際、基礎をいくらやってもいざ自分でプログラムを書こうと思っても文系の私にはさっぱり進まないんです(汗)
きっと、向いている、素質がある人は、どんどんアイデアが浮かんだり、書き方もすぐに飲み込んで書けるようになるんだと思います。
私は、半年も勉強していながら、一からなんて全然作れません。。
冷静になって考えてみると、ネットには、「プログラミングは稼げる→そのためにはスクールへ」のような、結局はスクールへの勧誘記事なども溢れいていますし、実際のところ10人いれば9人は挫折する世界なんだと思います。(そのうちの一人になりつつある(笑))
それを的確に見抜いてらっしゃる松浦さんは、やはり客観的にものをみる力がおありなんだと思います。前にも言ったのですが、松浦さんの文章はおもしろいし、是非その観察眼を生かしてくださいね^^
私もどちらかというとプログラミングというより、ブログで発信などの方が楽しいし向いてるのかも、と思い始めたので、軌道修正していきたいと思います!
最後に、松浦さんは負け組なんかではないと思いますよ!他の記事も、愚痴なんかではなくすごく的を得ていると思います。色々なことを経験してきたからこそ、物事の本質を見る力があるんだと思います。おばさんからのエールですが、今後の記事も楽しみにしていますね^^
良い記事に巡り合えてよかったです。ありがとうございました!
Djangoroさん、お久しぶりです。
私は1年前ぐらいまでは「お金が稼げる」と聞いたらすぐ飛びつくタイプでした。
だからプログラマーブームがもっと早くに起こってたら、私もプログラミングに挑戦していたはずです。
でも……最近、考え方がガラッと変わりました。
むしろそういうのを見ると、「ケッ、拝金主義どもが群がっとるわ。気持ちわりぃ」と斜に構えるようになったんです。
私はおもしろい人になりたいです。だからYouTuberが嫌いです。
あいつらって効率的に稼ごうとしてる結果、どいつもこいつも同じことしかやらないんですよ。
同じようなあいさつからはじまり、同じような企画、同じような編集。
これ全部、稼ぐための効率を求めて磨き上げられたスタイルだと思います。
「稼いでるYouTuberがこうやってるから真似しよう」
「収益につながらない動画は捨てよう」
こんなのばっかりです。
こいつら、俺が理想にしてるおもしろい人じゃねーや。
エンタメや芸術のクオリティって、効率的に稼ぐこと(拝金主義)とは真逆にあると思います。
稼ぐことに特化してどんどん効率を追求してくと新鮮味がなくなり、芸術とかクリエイティブとはかけ離れていくはず。
たとえば稼ぐことに特化したスマホゲームは、全部同じようなのばっかりです。
金儲けへの最適化で、没個性な人が増えてつまんないよ。
私がこんな考えになった理由、それは『サウスバウンド』って本のせいです。
この本を読んで人生変わった……っていうか人生狂った。
世間と同じ価値観に染まっちゃダメだなって思って、『プログラミングなんて儲からん!」みたいな性格わるい記事書いちゃったんです。
でも、よく考えてみれば、「稼ぐ人」も「おもしろい人」も共通点がありました。
それは行動することです。
私は悪口ブログを書くのではなく、Djangoroさんみたいにまずはプログラミングに挑戦してみるべきでした。
やってみなければわからないことってありますよね。
こちらこそDjangoroさんのおかげで大事なことに気づけました。
ありがとうございます。
初めて拝読しましたが面白い。更新した方が良いと思います。