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こちらは私の高校生活を書いた「底辺高校の日常」の第8話となっています。
第1話はこちら「私の進路は底辺高校
目次はこちら「底辺高校の日常 目次

幽霊退治編

高校を卒業後、私は他県のクソ馬鹿Fラン大学に進学していた。

底辺高校にも推薦枠があるのである。

 

隔離教室に収容されていた私であったが、柔道の大会では結果を残し部長も勤めた。

よって推薦がもらえるのである。

 

そんな大学生活も夏休みが来た。

戻るぞ、奴らのいる魔境へ。

心霊スポットと言えばトンネルだよね

帰省した私を迎えた家族であったが何やらニヤニヤしている。

 

父「圭一にあのこと教えてやったか?」

妹「まだだよ」

母「教えてあげなよ~」

 

なんじゃコイツら。

 

ウザいので何事かと聞き出す。



「トンネルに幽霊が出る?」


これはマジでヤバイぞ。

あのトンネルはマジでヤバイ。

 

マジで”出る”

 

幽霊否定派の方は笑うかもしれない。

だがしかし、私の住んでいる集落の住民からしたらこれはとんでもない事件なのだ。

 

なぜならそのトンネル付近は火葬場跡地だからである。

 

その辺の”なんちゃって心霊スポット”とは次元が違うのだ。

ああいう類は「あそこは幽霊が出るらしい」のレベルだろうが、そこのトンネルはマジで出るのである。

なぜならそこは火葬場跡地だから。

 

だが話には続きがあった。

 

あの世から美少女の幽霊が全裸でやってきた!

その幽霊の目撃情報を聞き出すと次のような答えが返ってきた。

  1. 日産のマーチに乗ってトンネルの入り口に停まっている。
  2. トンネルを通ろうとすると道を塞がれる。
  3. 車から若い女が全裸で出てくる。


ちょっと待て、若い女の全裸と言ったか?

 

おい! 今すぐに装備を整えろ、出陣だ!

 

詳しく話を聞いてみるとこの全裸の女、相当迷惑行為を繰り返しているらしい。

近所の人はかなり被害にあっており、私の父も女に遭遇したことがあるという。

 

ここまで来ると幽霊なのか露出狂の不審者なのかわからないらしい。

 

私は思った。

俺はなんてツイているのだ。

実家に帰ってきて初日にこんなにおもしろい事件に遭遇するとは。

これは完全に”持ってる”だろ。

 

私の考えはこうだ。

女の幽霊

 

これは勝ち戦である。

どう転んでも私の完全勝利は揺るがない。

 

すぐさま隔離教室のヤベー奴らに連絡を取ると皆この話に食いついてきた。

 

不良軍団による幽霊駆除チーム結成の瞬間である。

 

不良vs幽霊

集まったのは私含め4人のヤベー奴らであった。

 

その中のM君は自分の車を持っていた。

お父上が元走り屋なのである。

そんな走り屋の血を受け継いだ彼もまた車が好きであった。

何やらコンピューターを積んでいるとか言っていた、よくわからんがすごいらしい。

 

そして例のトンネルへと向かう。

 

そのトンネルは森の中にあり、付近に民家や明かりなどない暗がりである。

ぶっちゃけ怖い。

 

幽霊が出るとわかっている火葬場跡地に行くとか怖いに決まってる。

 

ビクビクしながら幽霊を探したのだがその日は残念ながら見つけることができなかった。

 

遭遇

日を改めて私たちは再度集結した。

 

そして捜索開始。

 

「いねぇな~、幽霊も夏休みか?」

「けーちゃん(私のニックネーム)騙されたんじゃねーのか?」

 

なかなか見つからないのでダレてくる。

 

「本当にいねえなぁ」

「ん? あれ車じゃね?」

 



「え……光った……?」

心霊スポット体験談

 

「‥‥‥‥」

 

「なんか来てる」

 

「おい! 来てるって!!!」

 

 


「M!!!早く車を出せ!!!!」

 

 

本物のキ○ガイに遭遇すると人間は蛇に睨まれた蛙のようになるのである。

マジで動けなかった。

 

M君が逃げようとするが、そこは森の一本道。

逃げるには下り坂をバックで走るしかない。

 

真っ暗闇でそんなことをしたら危ないのだが私たちは完全にパニックになっていた。

 

猛スピードで坂を下るもんだからものすごく苦しかった。(しかもバックだし)

 

幽霊の正体は?



正体も何もあれは確実に幽霊だろ。

 

ものすごく怖いんだぞ。

幽霊以外のわけあるかよ。

 

幽霊討伐隊の意見は「あれは幽霊だ」ということで完全一致した。

 

まず第一に火葬場にいる全裸の女が人間なわけないだろうが。

 

あの出来事は怖すぎて私たちの間でも話題に登ることはない。

警察官集団リンチ事件

高校3年生の時期はは暇である。

受験が終われば授業は半日で終わる。

 

その時間を利用して私は自動車免許を取るために教習所へ通いだした。

 



免許はあっさり取れた。

頭の悪い私でも一発合格。

 

私はやればできる男である。

 

免許証を手に入れ最初に向かったのは祖父の所である。

なぜなら私の教習所の学費を払ってくれたのが彼だからだ。

 

実は底辺高校というのは規則が厳しくバイトなど出来ないのである。

そんな不幸な私に祖母は学費を出してくれた。

 

だから最初にお礼を言いに行くのは当然なのだ。

 

身内にとんでもない大犯罪者が紛れ込んでいた件

私「一発で免許取れたよ、お金ありがとう」

祖母「おう、一発とはさすが俺の孫だな」

 

何を言っているのだこいつは。

一発合格は私の実力だ、私は天才なのだ。

 

祖母「俺もなァ、2回目はキツかったぞ」

 

は? 2回目ってなんだ?

卒業試験のことか?

 

私がポカーンとしていると祖母がやってきた。

 

祖母「おじいちゃんね、免許剥奪されて2回教習所に通ったの



は?

 

私「えっ、なんで剥奪されたの?」

 

祖母「友達と一緒に飲酒運転してね、その後警察に捕まったもんだから友達と一緒にその警察官をボコボコにしちゃったのよ

 

ゾッとした。

 

私の目の前にいるこの男。

祖父のふりをした大悪党である。

 

飲酒運転だけでもとんでもない悪事なのに、警察官を袋叩きだと?

この男が昔チンピラみたいな奴だったと知っていたがここまでの悪党だとは知らなかった。

たしかに今は丸くなったが昔は鬼のように怖かった。

 

触らぬ神に祟りなしである。

とっととこの場から離れたい。

 

いや、話の続きが気になる。

警官ボコってその後どうなったのだ?

 

祖母の話だとこうである。

  1. 警察官をボコった祖父と友人は当然逮捕された
  2. 祖母が警察官に平謝り
  3. 祖母「子供が生まれたばかりなんです(私の父のこと)子供に父親がいないなんてかわいそうだから許してください」
  4. それで許されてしまう
  5. 大悪党がお咎めなしで世に放たれる

 

この男、私の父を利用して脱獄しやがったのである。

 

祖父の話によると2回目の教習所はめちゃくちゃ厳しいらしい。

これを読んでいる方も安全運転を心がけてください。

 

寺の坊主に200万騙し取られた話

法事があるというので学校を休んで坊主のお経を聞いてやった。

 

諸々終わってその坊主の寺へ行く。



あっれぇ? 久しぶりにこの寺に来たが雰囲気変わってねぇか?

 

なんか仏像が増えてるぞ。

金ピカの綺麗なのもある。

 

まあそんなことはどうでもいい。

仏像なぞすぐに頭のなかから消した。

 

そして寺でもてなしを受ける。

 

すると隣にいる父が何やら壁にかかっている写真を指差していた。

 

くだらん。

なぜ坊主どもが写っている写真なぞ見ねばならんのだ。



は!?

 

我が家の大悪党が坊主どもに囲まれて写真に写っているぞ。

何をやっているのだ、こいつは。

 

私「……なにこれ?」

父「寺に寄付でもしたんじゃないか?」

私「はぁ?(なんで寺に金など払わねばならんのだ) いくらぐらいあげたの?」

父「自分で聞いてみろよ」

 

祖父に聞いてみる。

 

 

このクソジジイ、無言でピースサインなぞしてきやがった。

こっちは真面目に聞いているのだ。

張っ倒すぞ。

 

私がブチ切れ寸前で堪えていると

父「20万って意味だろ」

私「そんな渡したのかよ」

祖父「ちげぇよ、200だ」

 

マジでぶん殴ってやろうかと思った。

このクソジジイ、日和りやがったのだ。昔さんざん悪いことをしてたくせに自分に死期が見えてきたら急に怖くなって神様に媚びやがった。

 

バカが、金は俺に渡せ。

くたばりそうな年寄りではなくこれから輝かしい未来が待っている若者である俺こそふさわしいだろうが。

 

そんなやり取りをしていると寺のクソ坊主がやってきた。

殺気をまとったガンを飛ばしてやる。

 

祖父もバカだがこのクソ坊主こそ真の悪である

私の祖父をだまくらかして200万ふんだくったからだ。

 

てめぇのせいで俺の200万がなくなっちまったじゃねぇか!!

 

帰り際、寺の仏像がものすごく憎らしかった。

これらも私の金で買ったものなのだ。

 

次回予告

「頭が悪いせいでいろんなものを失いました」

次回はちょっと真面目な話。

これまでずっと落ちこぼれの人生を歩んできた私が子供を落ちこぼれにしない方法を語ります。

次回、底辺高校の日常
我が子を落ちこぼれにしない方法