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こちらは私の高校生活を書いた「底辺高校の日常」の第4話となっています。
第1話はこちら「私の進路は底辺高校
目次はこちら「底辺高校の日常 目次
部活など、くだらない。

なぜ放課後や休日を割いてまでスポーツなどせねばならんのだ。

 

だが四季高校では絶対に部活をしなければならない。

……探すか、めちゃくちゃ楽な部活を。



中学の同級生であるF君は柔道部であった。

彼はめちゃくちゃ柔道が強く、さらなる強者を求めて付近の高校へ出向き練習に参加するという熱心な男。

そのF君が言うには「四季高校の柔道部は機能していない」とのこと。

なんでも柔道部の部員は腑抜けた男しかおらず、練習が始まっても組んだまま世間話をしているだけのクソ柔道部らしい。



最高じゃねぇか! 柔道部!

これを知った私は同じような志の不真面目な友人を誘い、柔道場へと向かうのだった。

 


今回の話は少し登場人物が多いので最初に登場人物を紹介!

私(松浦圭一)
私
とんでもなく頭が悪く底辺高校に入学する。邪な気持ちで柔道部に入るが全くの素人。
番長
番長
初心者の私に高野さんと共につきっきりで柔道を教えてくれていた先輩。喧嘩がめちゃくちゃ強い。
高野さん(仮名)
先輩
番長と共に私を指導してくれた先輩。謹慎経験あり。
平賀先生(仮名)
柔道部の顧問
柔道部の顧問の先生。俳優の沢村一樹さん似の超イケメンだが、かなりの変人。
カーター(仮名)
外国人の後輩
私の後輩。見た目は怖いが甘え上手な外国人。エヴァンとは双子の兄弟。
エヴァン(仮名)
後輩
私の後輩。普段はあまりしゃべらずニコニコしている。……のだが実は凶悪な一面を持つ。
悪魔
悪魔
平賀先生が召喚してしまった悪魔。人ならざるほどの力を有し私たち柔道部を地獄へと誘う。

柔道部に入部しよう!

柔道場に行くとなんと部員全員からもてなしを受けた。

私の心の声「俺らが隔離教室の生徒だからビビってんのかァ? 噂に違わぬ腰抜け共だな」

 

その時の印象はなぜか柔道部の先輩方がやけに驚いたような顔をしていたのが気になった。

そのときは気にしていませんでしたが、まさかあんなことになるなんて思いもしなった。

 

柔道部の先輩もちょろそう優しそうということで私と友人たちは入部届けを提出するのであった。

 

柔道部のヤベー奴ら

平成の世に番長が存在した件

柔道部に入部したものの私たちは完全な初心者なのだ。

なので新入生1人に対し2人の2年生が付いて指導してくれた。

 

私の心の声「俺についてくれた腰抜けは誰かな……っと」

 

えっ!? 番長!?

 

信じられないかもしれないが私の学校には「番長」なる立場の人がいたのである。

実際には自ら番長を名乗っているわけではないのだが、喧嘩がめちゃくちゃ強くて負け無しのため周りから番長と呼ばれていた。

 

番長って柔道部の部員だったのかよ……

こんな奴とは関わり合いになりたくないが機嫌を損ねたらヤバイから真面目にやるしかない。

 

で、もう1人は……高野さん。

後から知ったけどこの人は部室でタバコばっかり吸ってるもんだから謹慎になったらしい。

1度や2度の喫煙では謹慎にならない底辺高校だったけど高野さんの場合は注意されても全くやめようとしないため謹慎になった。

 

なんかとんでもない2人と組むことになっちゃたんじゃねーか?

 

現代の日本に決闘なんてしている不良が存在した件

私が柔道部に入部して何週間かするとなんか部員が増えてるのである。

新入生が増えてるわけではなく先輩が増えていた。

 

なんで今までいなかったのかと言うと、不良にボコられて自宅療養してたから。

 

なんでも地元で超有名な2人組の不良に決闘を申し込んで返り討ちにされたらしい。

何を考えているんだこいつは。

 

柔道部物語

入部していきなり首絞め失神させられる

柔道着
↑私の使っていた柔道着と帯。

 

最初は受け身の練習をさせられていたのだが、いきなり寝技乱取りに加わるように言われたのである。

乱取りというのは試合形式のようなもの。

 

「寝技なら受け身が取れなくても死なないし大丈夫だろう」という理由で参加させられましたが、私は寝技で使う技など知らない。

とりあえず亀になってガードばかりしていた。

亀・・・亀のような格好になって身を守る体勢のこと。

 

 

そこに現れた相手が番長。

こいつ、なぜかニヤニヤした顔で私の顔を見ている。

 

怖かったのでガードポジションを取って時間が過ぎるのを待っていたのだが、いきなり首を締められた!

番長は片手しか使ってないのに私の首が思いっきり締まっている。どうなってんの!?

 

どういう理屈なのかはこの際どうでもいい、首が締まってるからマジでヤバイ。

とりあえず番長にタップ(参ったの合図)をする。

 

が、ニヤニヤしているだけで技を解こうとしない。

このバカは命の危機も理解できないのか?

 
というかマジでヤバイ、明らかに死へのカウントダウンが始まる領域に突入しているのが感覚でわかる。

私「おいっ! てめぇいい加減にしろよ! 参ったっつってるだろうが!」

相手が番長だろうがなんだろうが命の危機なので私も言葉が荒くなる。

 

だがしかし、番長はやめない。

ヤバイ、耳鳴りがしてきた。

 

私「カス野郎! ふざけんじゃn」

(ここで私の意識は途切れました)

 

気絶してから

ハッとして目を覚ますとなぜか柔道場にいる。

ここまで読んでくれた人には私が柔道場にいるなんて当たり前だが、気を失った私に取っては全く理解ができなかった。

 

なぜ自分がここにいるのかさっぱりわからない。

というかさっきまで自分の部屋のベッドで寝ていたはず、どうなってんの?

 

呆然としていた私ですがブザーの音で気を取り直し、終わりの礼をするために正座をした。

向かいに座る番長はニヤニヤしてこっちを見ている。

こいつタダじゃ済まさねぇぞ。絶対にボコってやる。

 

 

閑話

首を締められるってどんな感じ?

よく「落ちる感じが気持ちいい」なんて言う人がいますが、私は全然気持ちよくなかったです。

むしろ不快でした。

すっげー苦しいしアレを気持ちいいって変態マゾ野郎なんじゃないのか?

 

私が「自分の部屋のベッドで寝ていたはず」と勘違いした理由

失神したことでプチ記憶喪失になりました。

記憶を失うってどんな感じ?

感覚としては「さっきまで自分は眠っていてこれまであったこと(記憶を失うまでのこと)は全部夢だった」という感じです。

寝ているときに見る夢と全く同じなので完全に錯覚してしまいます。

 

気絶するとマジで記憶を失うので柔道の大会などで絞め落とされた選手なんかは試合が終わっていないのにも関わらず、会場から出ていこうとします。

そして審判に注意されるということが多々あります。

 

どうやって落とされたの?

回転送襟絞(ボウアンドアローチョークとも言う)という技をくらいました。

要は相手の襟を首に巻きつけて頸動脈を圧迫し、さらに自分の体重や勢いをかけてとどめを刺すというとんでもない技です。

 

以下の動画の2:22頃にやってる技。

【柔道】 回転式送襟絞 -Rolling Sliding Collar Strangle-

【柔道】 回転式送襟絞  -Rolling Sliding Collar Strangle-

 

片手で相手の襟を掴むだけで相手をすることができる方法があるなんて知りませんでした。

不良に柔道なんてやらせたら絶対にダメだわ。

 

歌舞く!(かぶく)の巻

ご存知の通り、私が収容されていた隔離教室は他のクラスよりも授業が多く部活には1時間ほど遅れて合流することになるのだ。

だからとっとと始めとけばいいのに先輩たちは待ってるのである。

 

で、私が柔道場に行くと番長が開口一番「松浦!準備しろ、歌舞くぞ!

私「は? 嫌ですよ。番長1人でやってください」

番長「早く準備しろ!」

 

はあ~~~~~~~~~(クソデカため息)

なんでわざわざ俺が歌舞かないといけないんだよ。

 

歌舞くとは

歌舞伎

 

歌舞くとは歌舞伎の動詞である。(動詞ってこれで使い方合ってる?)

要は歌舞伎俳優のように派手な格好をしてカッコつけるということ。

 

そして柔道部で言う「歌舞く」というのは、柔道着をかっこよく着こなして学校中を闊歩するというものすごいバカな行動なのである。

吹奏楽部のいる技術棟やバスケ部のいる体育館、果ては先生たちのいる職員室にまで足を伸ばす本当にバカみたいな行動なのだ。

 

番長はこの「歌舞く」を非常に気に入っており、私はたびたび付き合わされた。

 

なぜ私はこれが嫌なのか。

それは私が当時白帯だったからだ。

 

黒帯の番長はいい。格好付くから。

だが私がいくらカッコつけようが白帯じゃ全くかっこよくない!

白帯のくせにカッコつけて歩き回るってめちゃくちゃバカじゃないか。

 

部活を中断してカツラを買いに行った話

人生初の坊主頭

ある日番長から電話がかかってきた。

番長「おい松浦、今すぐ丸坊主にしてくれ」

 

何を言ってるんだこいつは。

 

わけのわからんことを言い出した番長であったが要はこんな感じだ。


  1. もうすぐ大切な大会がある
  2. 絶対に勝ちたい
  3. 坊主にすれば気合が入って強くなる
  4. そのために影響力のあるお前(私)が最初に坊主になれ

 

何を言ってるんだこいつは。

 

1と2はわかる。

だがその次の3と4が理解不能である。

坊主になって強くなるわけがないだろうが。

そしてなぜ私が坊主にならなければならないのだ。

 

当然私は拒否したし番長がうざかったので電話をガチャ切りした。

が、しつこく説得してくるし、なんと番長も頭を丸めると言うのだ。

 

実はこの番長、髪型にはかなり気を使っていてツンツン頭をセットしている姿は私もよく見ていた。

どうやら結構本気らしい。

 

結果私は根負けして坊主にした。

私の家にはバリカンがあるためそれで頭を丸めた。

バリカン
私の使っていたバリカン

 

うわ~まさか私の人生で坊主頭にすることがあるなんて絶対ないと思ってたよ。

というか柔道なんて野蛮なスポーツも生涯絶対しないと思ってた。

 


そして土曜日の部活。

私が坊主にしたので他の部員も頭を丸めることになった。

 

坊主頭を神格化している番長はわざわざ自らバリカンを持ってくるという張り切りぶりである。

自らを「カリスマ美容師」などと名乗り、部員全員の髪を自分が切ると言っている。

大丈夫か? こいつ。

 

まずは高野さん。

 

バリカンで坊主頭にする方法を説明しておくと、バリカンにはアタッチメントというものがついておりそれを装着することで髪の毛の長さを調節することができる。

バリカンのアタッチメント
↑これがアタッチメント、長さや用途によって付け替える。

 

 

私の場合は6ミリの長さにした。

 

高野さんもアタッチメントをつけたバリカンで髪を切っていく。

全部切り終わって、番長は高野さんのヒゲが気になった。

実は高野さん、ものすごいめんどくさがり屋で無精ヒゲ状態なのである。

 

番長「おい高野、ヒゲも剃っちまうか」

高野さん「おう、やってくれ」

 

ヒゲを剃るのにはアタッチメントが邪魔だから外してヒゲを剃っていく。

これで高野さんは終了。

 

次はWさんを坊主にする。

さっきみたいにバリカンを当てて…………あっ!

 

なんか番長が叫んだ。

 

Wさんの頭を見ると地肌が見えてる

 

こいつ、さっき高野さんのヒゲを剃る時にアタッチメントを外したのを忘れていてそのままWさんの頭にバリカンを使っちまったのか。

番長は本当にバカなのである。

 

番長「どうしよう………そうだ! 部活を休みにして美容院でカツラを買ってこよう!

 

番長は本当にバカなのである。

 

何を言ってるんだこいつは。

 

番長が言うにはこれから部員全員で近くにある美容院や床屋を周りちょうどいいカツラを買いに行くらしい。

そしてそれをWさんに渡して一件落着といきたいらしい。

 

マジで頭おかしいんじゃねぇのか?

 

カツラを求めて

とりあえず2人1組で手分けして美容院を回ることになった。

私は高野さんと一緒。

 

が、この高野さん、自転車を持ってない。

親に車で送り迎えをしてもらってるらしい。

 

しょうがねぇから私の自転車で2人乗りをする。

 

で、いろんな美容院を回るがどこもカツラなんて置いてない。

そもそもこんな田舎にカツラ置いてる店なんてねーよ。

美容院回ったって言うけど私たちの村にオシャレな店なんて無くて、年寄りがやってるような店だし。

というかカツラって高いものだしオーダー製じゃないのか?

 

道中警察に2人乗りを注意された挙句に自転車の窃盗の犯人扱いされたり、高野さんが野球部と大喧嘩したりしたが結局カツラは手に入れられなかった。


柔道場に帰ったが他の部員たちもカツラは見つけられなかったようだった。

 

が、部長は満足そうな顔をしている。

そしてドヤ顔でWさんにあるものを差し出した。

 

育毛剤である。

 

このバカはカツラが無いのなら育毛剤で毛を伸ばせばいいと考えたらしい。

 

さすがバカだな。

 

ちょっと商品名は覚えてないのだが柑橘系の育毛剤だったと思う。

Wさんはそんなゴミなど使わずに地肌が見えているところ以外を短く刈って、一見すると普通の坊主に見えなくもない髪型にして難を逃れた。

 

学校のグラウンドでバーベキューをするバカを発見

「夏休み最後の部活はバーベキューをやるぞ」

バカからこんなメールが届いたのである。

 

まあこれはうれしい。

練習なんかするよりもバーベキューをしていた方が何倍もマシである。

 

夏休み最後の部活、学校に着くとグラウンドにバーベキューセットが置いてあった

 

まさかこれは……。

いやまさか、そんなわけないだろう。

 

番長が食材を抱えてやってきた。

 

この番長、どこから手に入れたのか商店街で使える商品券を大量に手に入れ食材を調達してきたと言う。

 

そこじゃねぇよ。

なぜグラウンドでバーベキューをするんだよ。

 

が、誰もそんなツッコミをしなかった。

 

というか私もそんなことはすぐに忘れてバーベキューに夢中になった。

 

私もバカだったのだ。



地獄編

ある日気付く、この部活はおかしい。

 

バカがいるという時点でおかしいが私が言いたいのはそこではない。

 

なぜこの柔道部は機能しているのだ?

 

そもそもの話では四季高校の柔道部は機能していないというから私は入部したのだ。

なのに普通に練習してる。

 

おかしい。

 

そういえば他にも腑に落ちないことがある。

 

なぜか先生たちから異常に褒められるのだ。

廊下を歩いていると突然「お! キミが松浦君か、柔道部頑張ってるな!」などと褒められる。

私は全く頑張ってなどいないのに。

しかも話したことのない先生にも話しかけられるようになった。

 

何が起こっているんだ。

 

不良の巣窟だった柔道部を立て直してしまった

柔道部が真面目に練習をしていた理由、そして先生にやたら褒められる理由、それは私たちが原因だった。

 

なんと私と私と一緒に入部した友達が知らぬうちに柔道部の先輩たちを改心させてしまったらしいのである。

 

なんでも以前の柔道部は完全に崩壊しており、先輩たちは新入部員など最初から諦めて勧誘活動を一切しなかった。

しかし、私と友達が柔道部に入部なんかしたもんだから先輩たちは猛烈に感動、そして柔道に対する熱い心を取り戻してしまったのだ。

 

この時点で最悪である。

めんどくさい部活から開放されようとした結果がこれなのだから。

 

しかし悪夢はそれだけでは終わらない。

先輩たちの熱は周りを巻き込んで地獄のような日々を加速させていくのだ。

 

ゴリラvs白帯

柔道部の熱意に感化された顧問の先生は私たちの技術向上のためにいろいろと頑張ってくれた。(私からしてみれば非常に迷惑なのだが)

例えば強豪校の柔道部を集めた合同練習会に勝手に申し込んだりするのである。

言っておくが当時私は白帯であった。

そして強豪校の柔道部というのは俗に言うガチ勢なのだ。

どんな感じかというと、まず見た目がヤバイ。

  • 全員が五厘の坊主頭
  • 耳がぶっ潰れて餃子耳
  • ゴリラみたいな顔
  • ムキムキの筋肉

こんな人間の姿を捨てたような奴らと戦わねばならないのである。

 

決まってしまったものは仕方がない。

試合会場に行くが、白帯は私と四季高校の新入部員だけであった。

完全に浮いている。私たちは場違いだ……。

 

だがしかし、四季高校の柔道部は強かった。

もちろん常勝とはいかないが白帯でもなかなか健闘しているのである。

 

それを見て先生もテンションが上がる。

そのテンションのままとんでもないことをしてくれるのだ。

 

なんと顧問の平賀先生、県内でも有名な最強柔道家に連絡を入れてしまう。

 

”私の生徒にどうか稽古をつけてくれませんか?”

 

もしタイムマシーンがあるのなら私はこの時に戻って先生を止めるだろう。

 

このときの行動がとんでもない事態を引き起こすからだ。

それぐらいヤバイ奴らを召喚をしてしまうことになるのである。

 

これを読んでいるあなたは大げさだと笑うかもしれない。

しかしそれはあなたが本当の脅威と対峙したことがないからだ。

本物の暴力を目の前にした時、初めて私の気持ちがわかるだろう。

 

悪魔召喚

そして現れた悪魔はとんでもない男であった。

身長180センチの私よりも大柄で40歳を超えているはずなのに見事な肉体を維持していた。

 

そして何と言ってもバケモノ級に強い。

これは完全に極めている者の闘い方であった。

 



「柔よく剛を制す」という言葉がある。

これは柔道という武道のことをよく表している。

柔道を作った嘉納治五郎という男、実はクソ雑魚野郎だったのだ。

体が弱く喧嘩では負け続け、ゴミみたいな存在であった。

だがしかし、彼は諦めない。

力が弱くても強大な相手に勝利できる方法を考え、生み出されたのが柔道である。

 

先ほど紹介した「柔よく剛を制す」。

これは力のない者であっても”柔”の力を使えば力の強い相手に勝てる、ジャンケンで言えば”グー”を”パー”で倒すようなものなのだ。

そして柔道における”柔”とは体重移動のこと。

柔道とは豪快な武道に見えて実は小技で相手の体重移動を操作し、大技へと繋げる武道なのである。


 

話を戻す。

長々と体重移動の話をしたが件(くだん)の悪魔、体重移動への誘導がめちゃくちゃ上手い。

支え釣り込み足という技がある。以下の動画がそれだ。

【支釣込足】柔道チャンネル 柔道の基礎知識

【支釣込足】柔道チャンネル 柔道の基礎知識

 

この動画では軽々投げているがこれは受け手がわざと自分から吹っ飛んでいるのである。

はっきり言って相手の協力がなければここまでうまくいくことなどあり得ない。

 

なので私はこの技をゴミ扱いしており、相手がよっぽどの雑魚(柔道初心者など)にしかかけなかった。

柔道を始めて毛が生えたぐらいの相手には全く通用しないからだ。

 

だがこの悪魔に至っては話が違う。

支え釣り込み足を決めまくるのだ。

 

つまり私は雑魚専用のゴミ技でボコボコにされたのである。

 

私は自分のことをある程度強いと思っていた。

白帯の時でも黒帯の相手に勝っていたし、後の大会ではベスト4まで上り詰めた。

高校から柔道を始めたにしては結構すごい、とうぬぼれていた。

まさかこんな怪物がいるなんて……。

 

そしてこの悪魔、とことん嫌な性格をしているのだ。

例の支え釣り込み足、これは相手に足をかけて転ばせる技なのだが悪魔は転ばせる手前で止めるようになった。

私たちが転びそうになって耐えている場面を見てニヤニヤ笑っているのである。

 

あなたは「手押し相撲」をご存知だろうか。

あれはお互いに押し合いつつ自分は倒れないように耐えるというゲームである。

あの遊びは意外と疲れる。

バランスを取るというのは意外と体力を消耗するのだ。

 

そして柔道というのは全身に力を入れて闘う競技。

そんな状態でバランスゲームなどさせられたらすぐにスタミナ切れとなってしまう。

悪魔はそれを知っていてこのような仕打ちに出ているのである。

 

疲れて力を抜こうものなら仁王像のような顔に豹変し怒ってくる。

この悪魔は私たちの苦しむ顔が見たいから休憩など許さないのである。

 

阿鼻叫喚地獄

ヤバイ奴の元にはヤバイ奴らが集まってくるものなのだ。

 

悪魔だけでなく他の柔道家まで集まってきた。

  1. 自衛官
  2. 警備隊
  3. 警察官
  4. 不良土木作業員
  5. オーストラリアの重量挙げ選手

なぜかこんな奴らが続々と集結したのである。

 

これは5人来たというわけではない。

それぞれ仲間を引き連れてきたのだ。

例えば1番の自衛官などは一気に4人来た。

高校生相手に自衛官が束になってイジメに来ているのである。

日本の自衛隊はろくでもないぞ。

 

この際1、2、3の奴らはどうでもいい。

ただべらぼうに強いってだけだ。

問題は4と5である。

 

まず不良土木作業員。

こいつらは気性が荒すぎる。

隔離教室に入れられた私ですら理解不能なのだ。

 

柔道というのは袖の取り合いなどをするから顔に手が当たるなど日常茶飯事だ。

しかし不良土木作業員、これに対し猛烈にキレる。

いちいち、蹴りを入れたり壁に押し当てたりクソウザいのである。

マジで言葉が通じない相手。

 

そしてこっちは完全に言葉が通じない5番のオーストラリア人である。

こいつはいきなり柔道場に現れて勝手に練習に参加してきた危ない外国人。

 

こいつはとんでもない肉体をしている。

マッチョとかそういう次元ではない。

あなたは筋肉ダルマの白人を見たことがあるか?

本当にすごいぞ。

 

奴に関しては全てが意味不明である。

まず第一に柔道着を着ていない。

道着のようなものは着ているがペラペラなのである。

柔道着というのはかなり厚いものなのだが奴の着ているのは空手の道着よりも薄いおもちゃのようなものであった。

 

そして技が意味不明。

柔道の技をしないのである。

奴のすることといえば「相手の道着を鷲掴みにし思いっきりひきつけ、自分の胸筋にぶつける」という動作をず~~~っとするのだ。

これがきついのである。

痛いしウザいし何より怖いのだ。

 

なぜ怖いのか。

奴がとんでもないことをやらかしたからだ。

奴はいきなりレスリングでやるようなタックルを相手の足元に向かって繰り出した。

結果、私の友達の膝が逆方向に曲がった。

 

そんなことをしでかしたにも関わらず毎回練習に参加するのだ。

とんでもなく恐ろしい外国人であった。


そしてこいつらとの練習が本当に地獄なのである。

こいつらとの乱取り(実戦形式の練習)は以下の図のようにやる。

当然だが高校生VS大人たちである。

 

そしてこれがずっと続く。

以下のように高校生の場所だけ変わってずっと大人たちと闘い続けるのだ。

無限地獄である。

 

この練習の地獄のような苦しみを文字では伝えることができず非情に歯がゆい。

本っっっっっっ当にキツいのだ。

 

私は未だに当時のことを思い出す。

もちろん悪い意味で。

 

いきなり夢に悪魔たちが出てきてうなされ、起きると汗びっしょりということがある。

本当に地獄だったのだ。

 

あなたは自衛隊に引きずり回されたことがあるか?

本当に恐ろしいのだ。

あんなの体罰として取り上げるべきである。

日本の自衛隊よ、貴様らのことを一生恨むぞ。

 

手がむくんでボタンを留められない

ボコボコにされて練習が終わるともうグッタリである。

マジで抜け殻状態なのだ。

 

終わったら制服に着替えて帰らないといけないのだが、それができない。

 

手がパンパンにむくんでおり、シャツのボタンが留められないのだ。

制服に着替えるだけでも時間がかかってしまう。

こんな経験をしたことがある人は世の中にどれほどいるだろうか。

 

それに地獄の練習によって握力は使い果たしてしまっている。

 

カバンを持つのもつらい。

 

本当に地獄であった。

柔道部監禁事件

上に書いたが柔道部は生まれ変わり、職員室の先生たちからも一目置かれていた。

 

そのことがまたしても柔道部をとんでもない悪夢へと導いていくのであった。


柔道場というのは剣道部の道場と隣り合わせになっているのだ。

剣道部の顧問の先生というのが柔道部の再生を最も間近で見ていた部外の先生と言える。

 

その剣道部の顧問がとんでもないことを思いついてしまう。

”柔道部の皆さん、剣道部と一緒に冬合宿をしませんか?”




バァ~カ!! そんなのするわけねーだろ!! とっとと消えr
平賀先生「はい! よろしくお願いします!」

 

は!? あんた何言ってんの!???

 

このクソ顧問自分は参加しないのに、二つ返事でOKしやがった。


冬合宿とは?

学校にあるゴミみたいにボロい寮に泊まり込み、朝4時に起床。

そしてそんな朝早くから道場で練習をする。

練習の後は授業を受け、夕方は部活。

そして寮で眠る。

ちなみに炊事洗濯は全て自分たちでやる。

それを一週間続ける。(月曜日から日曜日まで)


 

ヘイヘイヘイ、ちょっとは控えてくれよ~!

僕たちは囚人か何かかい?



ふざけんじゃねぇぞ。

 

柔道っていうのは気密性ゼロの道着を着てやるんだぞ。

しかも素足でやらなければいけない。

 

それを真冬の早朝にやれっていうのか!?

 

結果から言う、地獄だった。

とんでもない寒さで練習をさせられ、クタクタになる。

そして午後は悪魔たちにボコられる。

それが一週間だぞ。

 

結果こんなことになった。

(一応穴に粘土を詰めて補修してある。)

私の家の壁に穴が空いた。

こんな過酷な冬合宿などやったら疲労やストレスが溜まる。

 

今まであまり触れなかったが、当時の私は隔離教室に収容されるほどの狂犬であったのだ。

そんな奴がイライラを抑えられるわけがない。

 

いや、私は耐えていた。

だが合宿最終日が終わり返ってきた私に親が舐めたことを言ってきたので大喧嘩になり、その結果壁に穴が空いた。

 

そのせいで1年間お小遣いナシにされてしまったのである。

クソがっ。



後輩ができる

私は2年生になり柔道部に新入部員が入ってきた。

その中でも双子の兄弟、カーターとエヴァンを紹介しよう。

 

彼らは名前の通り外国人である。

私の通っていた底辺高校には外国人の生徒がたくさんいた。

カーターとエヴァンは英語ペラペラなのになぜ四季高校なんぞに来たのか謎である。

 

カーター

こいつは見た目がヤバイ。

この兄弟は体毛がとんでもなく薄く、髪の毛以外は産毛しか生えていない。

よって眉毛も薄い。

遠目からみたら眉毛全剃りの外国人にしか見えないのである。

 

そして目つきが悪い。

カーターは目が悪いため遠くのものを見る時に目を細めて見ようとする。

すると眉毛全剃りの外国人がガン飛ばしているようにしか見えないのである。

私はカーターと一緒にゲーセンに行ったことがあるがその風貌のため見知らぬオッサンに絡まれていた。

 

さらに言うと体格がすごい。

骨格がしっかりしている上に筋肉がついていて良い体をしている。

マッチョで眉毛全剃りの外国人なのである。

 

こんな見た目をしているが、実はカーターは甘え上手なのだ。

芸人のアンタッチャブルのザキヤマさんが媚びたような声を出すことがあるが、それがカーターにそっくりなのである。

声や喋り方がそっくりで何かにつけて「圭一先ぱ~い♡」などと話しかけてくるのだ。

 

割りとかわいらしい後輩ではあるが見た目はとてつもなく恐ろしい。

 

エヴァン

エヴァンはカーターと真逆の容姿をしている。

体毛が薄いのは同じだが、痩せているし顔も全然似ていない。

 

普段はニコニコと私の話を聞いているのだが、柔道になると問題児なのだ。

 

柔道には足払いという技がある。

足払い の説明

足払い の説明

これは相手の足が浮いた瞬間に足払いをかけ、すっ転ばすという技である。

 

これを使うのが上手い者もいるが私はゴミ技認定している。

そもそも私は小技が嫌いなのだ。

 

だがしかしエヴァンはこの技を多様する。

 

勝利のためではなく相手を破壊するために

 

足払いなどと大層な名前がついているが実際にやっていることはただのローキックなのだ。

試合中に相手の脚を蹴りまくっても審判は何も言わない。

 

エヴァンはそこに目をつけた。

とにかく執拗に相手のスネを蹴るのである。

相手が痛みにうずくまるまで蹴りまくる。

 

とんでもないゴミ野郎なのである

 

エヴァンの悪行はまだ終わらない。

上の方でも書いたが、柔道というのは襟の奪い合いである。

その途中で相手の顔に手が当たるなど日常茶飯事なのだ。

 

エヴァンはそこに目をつけた。

とにかく執拗に相手の顔面を殴るのである。

相手が痛みに耐えられなくなるまで殴りまくる。

 

とんでもないゴミ野郎なのである。

 

あんまりにもウザいので柔道でボコボコに引きずり回した上で説教をしたらどうにか改心した。

 

 

後輩と私

私が収容されている隔離教室にはおもしろい奴が大勢いた。

1日1回必ず大爆笑するようなことがあり非常に楽しかった。

 

あまりにもおもしろいことばかり起きるので、ある日教室で起こっていることを後輩たちに話してやった。

するとやはり大爆笑であった。

 

私はそれで終わりにするつもりだったが後輩たちは毎日柔道着に着替える時間になると隔離教室での出来事を聞きたがった。

なので私は毎日その日あったことを話してやったのである。

 

そうして毎日話していたから今でも当時のことはしっかりと思い出せる。

彼らがいなかったらこの記事も書けなかっただろう。

 

イケメンなのに変人!平賀先生

この人のことはどうしても書きたかった。

 

平賀先生は完璧人間である。

身長180センチの私よりも背が高く、顔もとてつもなくかっこよくて俳優の沢村一樹さんにそっくり。

そして生徒たちからとても人気の教師だった。

 

だが彼らは知らない。

平賀先生がとんでもない変人だということを。

 

「カネ!カネ!カネ!世の中カネ!」

私は田舎に住んでいるため柔道の試合となると遠くの試合会場まで行かなければならない。

しかし顧問の平賀先生は車の運転が好きなためレンタルしたマイクロバスで送迎をしてくれるのだ。

 

そしてそのバスの中では竹内まりやさんの曲がよく流れていた。

先生がベストアルバムを買ったためだ。

なので「元気を出して」を聴くと私は当時を思い出す。

私の思い出の曲

元気を出して – 竹内まりや

元気を出して - 竹内まりや

なのだが、ある日双子の後輩カーターとエヴァンがCDを持ってきた。

 

彼らは英語ができるので洋楽をよく聴く。

そのとき持ってきたのはABBAのベストアルバムだ。

つい最近買ったらしく、どうしても流してほしいらしい。

 

ということでこの日は竹内まりやさんの曲ではなく、ABBAを流してのドライブが始まった。

 

そして「Money, Money, Money」という曲が流れ始める。

クイズミリオネアで流れていた曲だから聴いたことがあると思う。

Abba – Money, Money, Money

Abba - Money, Money, Money

双子はノリノリだが平賀先生は難しい顔をしている。

 

平賀先生「……にしてもとんでもねぇ歌詞だな」

私「え? 何ですか?」

 

平賀先生「カネ!!! カネ!!! カネ!!! 世の中カネ!!!!!

 

いきなり先生が歌い始めたのである。

歌うというよりもシャウトし始めた。

 

私「な、なんですか、いきなり」

平賀先生「この曲を日本語にしてやったんだよ」

ものすごいドヤ顔でそんなことを言い放ったのだ。

 

つまり先生は

Money, money, money
Must be funny In the rich man’s world
Money, money, money
Always sunny In the rich man’s world
All the things I could do
If I had a little money

abba Money, Money, Moneyから引用

 

これを「カネ、カネ、カネ、世の中カネ」と訳したわけなのである。

 

「ぺっぺっ! ゴム食ってるみてぇだ!」

試合会場へは先生に送迎してもらうわけですが、途中でコンビニに寄ってもらうことがよくあった。

そこで昼食や飲み物を買うのである。

 

私は食には興味がないが1つだけ好きなものがある。

それはグミだ

私はコンビニに行ったらほぼ確実にグミを買う。

 

その日もそうだった。

 

車に戻ると平賀先生は目ざとくグミを見つけるのである。

 

平賀先生「おい、松浦! それよこせ」

私「嫌ですよ、これ少ししか入ってないので」

 

当時私は硬いグミにハマっており「サワーズ」というグミを買っていた。

そのグミは値段のわりに少ししか入っていないのであった。

なのでこんなアホ教師なんぞに渡すわけにはいかない。

 

だがしかしこのアホ教師にそんな理屈は通らない。

平賀先生「おい! 誰が運転してやってると思ってんだ! よこさないと降ろすぞ!」

 

うっぜぇなぁ。

仕方ないのでグミをやる。

 

平賀先生「もぐもぐ……うわっ! ぺっぺっ! なんだこれ!? ゴム食ってるみてぇだ! こんなもんよこすんじゃねぇ!!

 

あれだけ駄々をこねておいてこの言いようである。

マジでこのアホ教師は子供みたいな奴なのだ。



「おい松浦、ちょっと来てくれ」

ある日教室で友達と談笑していると、わざわざ平賀先生が隔離教室まで私を呼びに来た。

 

何やら教室の入り口で呼んでいるので先生の元へ行く。

 

私「なんですか?」

平賀先生「まぁ、ちょっとな」

 

そう言うとなぜか歩き出す。

これは付いてこいということか?

私は先生の後を歩いた。

 

先生は職員室の方へ歩いて行く。

「もしや……職員室で説教か?」怒られる心当たりがありすぎて逆に不安である。

 

だが先生は職員室をスルー。

さらに歩き続ける。

 

靴を履き替え、校舎の裏へと歩いて行く。

「これはヤバイのでは? 校舎裏でボコられるのか?」とちょっとビビり始める。

 

平賀先生「乗れ」

なんと着いた先は平賀先生の車が駐車されているところであった。

これは……マジでヤバイ、どっかに拉致されてタダでは済まされないぞ。

マジでビビる私であったが逃げられない雰囲気であった。

 

覚悟を決めて車に乗り込む。

しかし

平賀先生「そっちじゃねぇ、運転席に乗れ」

 

私は当時免許を持っていない。

このアホ教師、ついにボケたか。

「生徒に無免許運転をさせるなぞとんでもない不良教師だな」と思いつつ運転席に座る。

 

平賀先生「エンジンをかけてブレーキを踏め」

いちいち命令してきてウザいことこの上ないが指示に従う。

 

すると

「うお~!! よっしゃ~!!」

アホ教師の興奮した声が車の後ろの方から聞こえるのである。

 

その後もしばらく興奮した声が聞こえ続けたがいい加減に待ちくたびれたので先生を呼び戻す。

 

私「で、これは何なんですか?」

平賀先生「日曜日を丸一日使って車を改造したんだ。普通だったら光らないところにライトを取り付けたんだぞ。しかもパトカー仕様のライトだぜ

 

こいつは一体何を言っているのだ。

 

なんでもこのアホ教師、一人じゃブレーキランプを見ることができないからわざわざ私を呼びつけたのだ。

 

ただブレーキを踏ませるためだけに。

 

こいつのせいで次の授業遅れたわ。

 

「軽が普通車を追い抜いていいのは親が死にそうな時だけ」

ここまで読んでいただければわかると思うが平賀先生は車が大好きなのだ。

高級車に乗っているし改造もバリバリしている。

 

そんな先生だから車のことになるとかなり厳しいのである。

 

ある日、試合からの帰り道。

試合会場は遠いので毎回高速道路を利用している。

まだまだ着かないし寝るかな……。

 

平賀先生「おい! クソ軽がっ! 俺の車を追い抜いてるんじゃねぇ!!!」

 

またアホが何か言っているのである。

 

だがこれは毎度のことなのだ。

この平賀先生、高速道路で軽自動車に追い抜かれるとブチ切れてその車に対して罵詈雑言を浴びせかけるのである

 

先生からすると軽自動車が普通自動車を追い抜くのは大罪なのだ。

しかしそれには例外があり、

親が死にそうで急いでいるときは軽でも追い抜いてもよい」というルールがあるのである。

 

これを読んでいるあなたも高速道路を利用する際は気をつけてほしい。

世の中にはとんでもない難癖をつけてくるアホがいるのである。

 

「おい松浦、おもしろい話をしろ」

上で私は車の中で寝ようとしていたがそれもご法度である。

 

先生は高級車に乗っており、これがまた非常に乗り心地が良い。

なのでその高級車に乗せてもらったときはついついウトウトとしてしまうのだが、そんなことをすると平賀先生がブチ切れる。

 

平賀先生「おい! 俺に運転させておいて寝てるんじゃねぇ!」

 

まあこの言い分はわからんでもない。

だがこの教師、私のことをこき使うのである。

 

先生の車に乗るとおもしろい話を強要されるのだ。

これがまためんどくさい。

私は人を笑わせるのが好きだが、平賀先生はひねくれているのでいちいち難癖をつけてきて素直におもしろいとは言わないのである。

 

それで話すのをやめると

「おい! 降ろすぞ!」

 

これである。

本当に子供みたいな大人なのだ。



柔道って難しい~!

私は完全素人で柔道を始めた。

高校の柔道部というのはたいていが経験者である。

そんな中に飛び込んだ素人の私の苦労話を書こうと思う。

 

あんまり興味ないかもしれないけど見てね♥

柔道の準備運動って何か変

最初に驚いたのが柔道部の準備運動である。

何やら複雑なのだ。


  1. まずはラジオ体操
  2. 次に柔道の軽い動き(受け身や足払いなど)
  3. そしてレスラーブリッジや肩ブリッジなどの運動
  4. 軽い筋トレ
  5. エビや逆エビなどの寝技の動き
  6. ハンドスプリングや逆立ち歩きなどのよくわからん運動

ここまでやってやっと準備運動が終わり、やっとこさ柔道の練習が始まるのだ。


長くなるから1~4は省略しよう。

 

5のエビはわかるだろうか。

以下の動画がエビである。

ハードにヤセる柔道ダイエット;補強運動-エビ

ハードにヤセる柔道ダイエット;補強運動-エビ

これは寝技で相手の押さえ込みから抜け出したり、場外に逃げ出して無効化するための動きなのだ。

 

最初はこんな動きも難しくて大変だったよ。

 

こういうのにはかなりバリエーションがあり、脇絞りというものあった。

これは腕だけを使ったほふく前進のようなものである。

 

柔道場の端から端まで、しかも往復でやらなくてはならない。

入部したばかりのころはなかなか進まなくて先輩たちをかなり待たせていた。

しかもそれをやると道着の腕の部分が真っ黒になる。

キツかった~。


そして意味不明だがハンドスプリング、側転、ネックスプリング、逆立ち歩き、跳ね起きなどの準備運動もある。

これは一体何のためにやるのか未だにわからん。


柔道の技がこんなに難しいとは……

いきなりだが私の得意技は「背負投げ」である。

 

もしこれを柔道経験者の方が読んでいたら

松浦圭一ってバカじゃねーの?

と思うだろう。

 

そうなのだ。

私のように背の高い人間に背負投げは不向きなのである。

 

背負投げとは小さな人間が自分よりも背の高い人間を倒すための技なのだ。

 

ではなぜ私が背負投げを習得したのか。



全ての元凶は番長と高野さんである。

 

彼らが自分の得意技が背負投げだったからそれを私に教えた、ただそれだけの理由である。

私は全く向いていないはずの技を教え込まれたのだ。

 

だけどこれには感謝している。

 

背負投げって決まるとめちゃくちゃ気持ちいいのだ。

素早く相手の懐に潜り込み、思いっきりぶん投げる。

 

それで一本を取れたら



うお~! 気持ちいい~!!

 

それが自分よりも体の大きな相手であったり格上の相手だったら快感もひとしおである。

 

内股や払腰、大外刈りなど他の技も試してみたが背負投げの気持ちよさには遠く及ばなかった。

 

だがしかし、背負投げを取得するまではとても遠い道のりだったのである。

柔道の動きは3ステップ

技を始めて教えてもらったとき、とても混乱したのを覚えている。

 

理由は動作が3ステップだったからである。

 


私がそれまでやったことのあるスポーツは全て2ステップであった。

 

野球なら

  1. 足を踏み込む
  2. バットを振る

サッカーなら

  1. 足を踏み込む
  2. 逆足を蹴り上げる

このように2ステップでできている。

 

だが柔道、背負投げの場合

  1. 引き手と釣り手を引く
  2. 体を翻し相手の懐に潜る
  3. 引き手と釣り手を巻き込みながら腰で相手の体を跳ね上げる

このように3ステップなのである。


 

柔道をやったことがない方はこれを読んでもわけがわからないだろう。

私も最初はわけがわからなかった。

引き手と釣り手というのは簡単に言うと、引き手が左手で釣り手が右手である。

 

↓これがわかりやすい

【背負投~基本編~】柔道チャンネル/少年よ!技をみがけ!~柔道上達への道~

【背負投~基本編~】柔道チャンネル/少年よ!技をみがけ!~柔道上達への道~

 

私はこの3ステップというのがどうしても難しくて全然うまくいかなかった。

頭が悪く、不器用なのが仇となった。

 

そしてさらに柔道というのは技の変化があるのである。

例えば上記の背負投げステップの3番で少し立ち位置を変えれば体落としという技になる。

そして2番の立ち位置を変えた場合払腰になる。

 

先輩たちは背負投げの説明の際にこんなことを教えてくれたがそんなことを一度に言われても頭の悪い私は混乱するだけなのである。

 

だが物覚えが悪い私にも根気強く教えてくれた番長と高野さんには本当に感謝している。

後に私は背負投げを得意技とし大会ベスト4まで進むことができたのだから。

 

閑話

柔道の練習ってどんなことするの?

さきほど紹介した準備運動が終わったら

  1. 寝技打ち込み(寝技で使う技の確認)
  2. 寝技乱取り(寝技のみでの実戦勝負)
  3. 立ち技打ち込み
  4. 立ち技乱取り
  5. 筋トレ
  6. 終わり

これが基本である。

 

これの他に移動打ち込みや投げ込み、まあ他にもいろいろと派生メニューがあるのだ。

柔道の練習、キツイ、キツすぎるぞ

柔道は全身に力を入れた状態で行うスポーツである。

 

例えば寝技の場合、相手が逃げないように力を込めて押さえ込む。

そして逃げ出さないようにずっと全身に力を込めたままでいないと行けないのだ。

 

これが本当にキツい。

 

全身に力を込めていたらあっという間にスタミナを消耗してしまうのである。

 

全力疾走を4分間(柔道の試合時間は4分)やるものなのだ。

 

練習中はボクシングのように時間で区切られている。

休憩の合図であるブザーが鳴ると膝から崩れ落ちるのだ。

 

それほどキツい。

柔道部の筋トレ

柔道の練習が終わってからは筋トレをする。

器具を使った筋トレはベンチプレスなどをやる。

まあそんなのを書いてもつまらんから柔道ならではなのを紹介しよう。

 

綱登りである。

柔道場の天井からぶっとい綱がぶら下がってるので、それを登るのだ。

 

腕の力のみで。

 

キツいと思う?

 

まあキツいことはキツいが、これが結構おもしろい。

 

隣を登る友達とどっちが早く登って降りてくるか競うのが楽しいのだ。

始めて綱登りをやった時、私は楽しくて夢中になって登った。

 

そして地獄を見た。

 

綱登りって全身の筋肉を使うんだな。

 

全身筋肉痛になったぞ。

 

生涯で最強の筋肉痛があの時だった。懐かしい。

ここが変だよ柔道部

部室にサウナ

なんと四季高校の柔道場にはサウナがある。

すごくない?

 

冬の寒い時期などは「減量してくる」などと言ってサウナでゲームをやってサボっていた。

 

他にも柔道部の部室は異様に豪華で

  1. テレビ
  2. ビデオデッキ
  3. ソファー
  4. ストーブ
  5. ヒーター
  6. 冷蔵庫

が置いてあった。

 

昔の四季高校柔道部は強豪だったらしいからその頃の遺産であろう。

 

柔道着に香水

柔道部の奴ら(特に先輩)は柔道着を洗わない。

私は1度着たら持って帰りしっかり洗っていたが、先輩は洗わずに平気で何度も使う。

 

非常に汚いが先輩も一応対策をしている。

 

柔道着に香水を吹きかけるのだ。

 

そしてそれで解決した気になってるのである。

 

なので部室には香水のビンがズラーッと並んでいた。

 

柔道の試合

柔道の試合っていうのは試合前に体重チェックがある。

まあ階級別に闘うから当然ではある。

 

で、絶対に体重オーバーする奴が出て来るのだ。

そうすると少しでも体重を減らすために測定員が「パンツを脱げ」と要求してくるのである。




アホか貴様。

パンツ一枚でどうにかなるわけなかろうが。

 

しかもかわいそうなのが体重チェックというのは他の選手が集まっているところでやるから注目の的なのだ。

ああいうのってパワハラとかセクハラの類なのではないか?

 

柔道の死亡率はダントツで1位

柔道とは柔道着しか着ていない競技だ。

素足だでやるものだし、剣道のように防具をつけない、空手のようにサポーターもつけない。

集団競技でもないから自分の力のみでなんとかしなければならない。

 

そして柔道とは殺し合いの競技である。

元は殺しのために開発され、効率よく相手を殺めるために技を磨いていったものなのだ。

 

実際の柔道の事故死率は柔道が最も多い。

部活中の死亡者数は柔道がダントツで多い http://judojiko.net/news/364.htmlから引用

これヤバイだろ。

 

柔道とはマジでヤバいスポーツなのだ。

だから私も試合の際はビビっていた。

 

マジで死ぬかもしれないから。

 

私の意見としては体育の柔道は廃止すべきである。

マジで危ないからな。

 

ブサイクと組むのは勘弁

こんなことを言ったら怒られるだろうが、

 

私は醜いものが嫌いである。

 

底辺高校の日常シリーズ第一話で少し触れたが私の母は美人である。

彼女は元から美人だが、それでも美を保つためにいろいろと努力している。

 

そしてそれは私にも干渉してくる。

母は美に関してうるさいのだ。

 

だから私もそれに影響されてあまりにも汚らしいものは拒否反応が出てしまうようになった。(ある種の潔癖症?)

 

そして柔道というのはブ男が多いのである。

耳がぶっ潰れているのがいたり、あとはデブが多い。

 

試合であろうとブサイクとはやりたくねェ。

 

ブサイクに縦四方固めなぞ食らいたくない。

ウィキペディアから引用

 

デブに上四方固めなぞやられてたまるかよ。

JapaneseClass.jpから引用

 

なぜ私がブサイクと抱き合わなければならんのだ。

 

だが試合となればいくら相手が醜くとも組まなければならない。

私が大会でベスト4まで行ったと書いたが、その時の相手がものすごいブサイクだったのだ。

 

髪はボサボサで無精ヒゲ、目やにが付いていて目が半開き、胸毛も生えている。

 

俺はこんなのの半径1メートル以内に入らないといかんのか!?

 

組んだ状態で少しでも離れようと顔をそむけたら投げられて負けた。

ちょっと後悔してる。

 

ちなみに・・・・

柔道って耳が潰れるんですよね。

後輩のカーターなどはそういう耳がかっこいいと言って憧れていたが

私は絶対に嫌である。

 

だから寝技は本気でやらずに勝ちよりも耳の安全を優先してました。

 

美人JK柔道家と寝技をやったら骨折した話

実は四季高校の柔道部には女子部員がいた。

それは1つ上の先輩でお父さんが柔道をやっているから強制的にやらされている、という感じであった。

ちなみにかなりの美人である。

 

女子部員であろうと立ち技も寝技も男子部員に混じってやるのだ。

それが普通だから私含め男子部員は変な気など全くない。(マジで)

 

そしてこの日も寝技の乱取りをすることになった。

 

寝技の乱取りとは寝技だけをやるために、基本立つの禁止である。

膝立ちで移動せねばならない。

 

で、その先輩と寝技乱取りをしていたわけだが、

私が床に手を置いていたら彼女が私の親指を膝で踏みやがった。

 

ポキっと鳴ってあっさり折れたのである。

 

それを担任に世間話で話したら三者面談のときに母親にバラしやがった。

母「うわ~エッロ~(笑)」

私「おいてめぇバラしてんじゃねーぞ!」

担任「ブハハハハハ(笑)」

 

クソ教師である。

 

次回予告

「それでは皆さんには穴を掘ってもらいます」

修学旅行で海外までやってきた俺たちに突きつけられたのは「穴を掘る」という非情な宣告であった。

楽しいはずの修学旅行がなぜか強制労働と姿を変えてしまったのである。

さらには、隔離教室の生徒と他のクラスの生徒と乱闘騒ぎが起こって……

俺たちは一体どうなっちゃうの!?