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こちらは私の高校生活を書いた「底辺高校の日常」の第2話となっています。
第1話はこちら「私の進路は底辺高校
目次はこちら「底辺高校の日常 目次
前回までの話

落ちこぼれの私(松浦圭一)は最凶の底辺高校、四季高校に入学する。

しかしその後連れて行かれたのは、四季高校の中でも特に問題のある生徒を集めた「隔離教室」だったのだ。

底辺高校のさらに底辺、隔離教室に収容される

底辺高校に入学し私の高校生活が始まったのですが、これがなんともおかしい。

  • 教室が離れにあり、非常に遠い
  • ほかのクラスより授業が多い(6時間目、7時間目)
  • 3年間クラス替えをしないと説明される(ほかのクラスはクラス替えをする)
  • 夏休みも登校するよう言われる
  • ほかのクラスの窓ガラスは普通なのに私のクラスの窓ガラスには針金が入った強化ガラスになっている
  • 教室に「さすまた」が置いてある


待て待て待て! さすまたと強化ガラスって明らかにヤバイだろうが!

いや、置いてあってもいい。
その代わり俺を他のクラスに移せ!

ほかのクラスとは明らかに違う扱いを受けていました。

どうやら各学年で1クラスだけこのようなクラスを作り、そのクラスは上記のように他とは違う扱いをされているようなのである。

 

認めたくないのですが、私はとんでもない底辺高校に入った挙句にそれだけでは終わらずこのような隔離教室へと入れさせられてしまったのでした。

隔離教室のヤベー奴


このクラスには様々な生徒がいた。

S君の場合

いつもボーっとしているS君というクラスメートがいた。

 

席が近いので話しかけてみようとすると、

友達「けーちゃん!(私のニックネーム)」

私「何?」

友達「そいつはやめたほうがいい。昔クラスメートを半殺しにしたから」

私「え……」

友達「○○○○○で相手の☓を▲▲▲したから」

「オエーーーーーーーーーーッッッッッ」



ここは戦地か何かか?

そしてS君は少年兵か何かか?



友達「だからあいつは精神安定剤を飲まされててあんなにボケてるんだよ」

マジでクラス替えてくんない?

O君の場合

とても物静かな印象のO君はある日学校に来なくなった。

2日経っても3経っても学校に来ないのだ。

1週間経っても登校してこないので、先生にO君のことを聞いてみた。

 

私「O君はどうしたんですか?」

先生「O君はねぇ……うーん……」

 

なんとも歯切れが悪く、はぐらかされてしまう。

 

O君の所属していたバドミントン部の顧問の先生が古典の授業を教えてくれていたので、古典の授業の後にその先生を捕まえてO君について聞いてみた。

 

すると「あいつらは謹慎(笑)」と返ってきた。

謹慎?




友達「ギャハハハハ!! おーい、みんな! Oが謹慎じゃ! 祝うぞ!」

隔離教室の生徒が大盛り上がりで宴を始めたのである。

とりあえずO君のアドレスにイタズラメールを50通ぐらい送った。

 

……それでなぜ奴は謹慎なんぞ食らったんだ?

同じ部活の奴らに聞けばわかるだろう、ということで隔離教室の悪魔たちが普通クラスへと侵略を開始する。

おい! バドミントン部の奴はどこじゃ!

しかし普通クラスのバドミントン部員も1週間前から登校していないというのである。




おいおい、底辺高校で神隠しが起こるとか洒落にならんぞ。

O君が学校へ来なくなってから3週間が経ち、やっと登校してきた。

おい! てめぇはなんで謹慎になったんじゃ!

 

すると返ってきた答えは想像を絶するものだったのだ。

  1. 部員の1人を縄で縛り付けた
  2. 残りの部員で縛られている部員を袋叩きにした
  3. 部員を縛り付けたまま帰り翌日の朝まで部室に監禁していた




お前は何を言ってるんだ?

そういうのはリアルに笑えないから。

こいつのやったことは

  1. 拘束
  2. 集団暴行
  3. 監禁

ここはヤクザの事務所ですか?

 

普段はおとなしいO君の本性は手を付けられないほどの悪魔なのでした。




と、思うじゃん?

しかしここにはそれ以上の奴がゴロゴロいたのでO君など隔離教室ではいじられキャラという立ち位置でした。

底辺高校のマジでヤベー奴


これに関してはネットで調べたらすぐわかる事件なので詳細は書きません。

 

ただ、とんでもない事件が起きました。

 

どんな事件なのかと言うとマジで人が死ぬレベルの事件である。



というか殺人未遂事件になった。

奇跡的に死者は出ませんでしたが、それに使われた凶器からして「こんなの使ったら絶対に人が死ぬ」というレベルのものなのだ。

というかその凶器は一般人には絶対に手に入れられない品である。

 

この事件の詳細を知ったら絶対に絶句すると断言できる。

しかもその事件に関しては警察官が処分されるほどの失態を犯した。

懲戒免職でもおかしくないようなことをしたのだ。

そんな事件が起きたわけなので職員室の先生たちは大慌てである。

「どうにかして奴らを真人間に戻さなくては……そうだ! 瞑想をさせてみよう! そうすれば人格が変わるかも!」




え? それ本気ですか?


次回予告

「隔離教室の皆さんには人格更生のために毎朝瞑想をしてもらいます」

底辺高校でも落ちこぼれた私(松浦圭一)は赤点免除を掛けて追試に望む。
しかし頭の悪い私にはさっぱり解けない。
それを見た先生はこんなことを言った。
「テストの裏に好きな人の名前を書け、それで赤点を免除してやる」
松浦圭一は愛する人の名前と赤点、どちらを選ぶのか!?
次回も乞うご期待!