始まりがあれば終わりもあるのである。

ついに私たちも卒業となった。

 

やっと卒業じゃ!、清々するわ!

などと嬉しそうに言っていたヤベー奴らも今日はなんだか寂しそうである。

 

去年は先輩たちの卒業式に在校生として参加してとんでもないことをやらかした私たちであったが、今回は私たちが卒業生か。

なんとも感慨深いものである。

 

しょぼい卒業式が始まってダルさを感じていた私であったが、ある先生のスピーチが心に響いた。

 

ある先生が卒業式で言った言葉。

「かりゆし58の「オワリはじまり」という曲にこんな歌詞があります。

もうすぐ今日が終わる やり残したことはないかい
親友と語り合ったかい 燃えるような恋をしたかい
一生忘れないような 出来事に出会えたかい
かけがいのない時間を胸に 刻み込んだかい

かりゆし58の「オワリはじまり」から引用

皆さんはやり残したことがないですか?

友達とぞんぶんに語り合いましたか?

この学校での思い出を胸に刻み込みましたか?

 

高校の思い出って一生の宝物なんですよ。

皆さんのこれからの人生をきっと勇気づけてくれます。

これからもずっと大切にしてください。」

 

ああ……終わるのか。

私は高校生活に悔いはないだろうか。

これで良かったのだろうか。

やり残したことはないだろうか。

さすがに私も卒業式ではちょっと感傷的になっていた。

やっぱ寂しかった。

とても楽しい高校生活だったから。

 

今でもあの頃に戻りたいな~と思ってしまう。

 

先生の言っていた通り、高校の思い出って一生の宝物だったんですね。

 


私の収容されていた隔離教室にはヤバイ奴らがたくさんいた。

だけど気性は荒いが良い奴ばかりだった。

 

私が町の不良たちに目をつけられたときは私のことを守ってくれた友達がいた。

私が晒し上げを食らったときは自らを犠牲にしても救ってくれた友達がいた。

自らピエロになりきっても私に尽くしてくれた友達がいた。

 

こういうのを親友って言うんじゃないか?

彼らには本当に助けてもらった。

 

この恩をどうすれば返すことができるのだろう。



ここに宣言する!

私はいつか彼らに恩返しをするぞ!

 

みんな、待っていろ!

 

次回予告

「全裸で若い女の幽霊が出るらしい」

卒業はしたが私たちのストーリーはまだまだ終わらんぞ!
隔離教室のメンバーを待ち受けていたのは幽霊が出るという噂だった。
これに勇んで幽霊退治チームを結成する私たちであったが事態はとんでもない方向へと進み始める。
そして最終的には警察官を袋叩きにしてしまうのだった。
これってマジで犯罪じゃねーか!?

次回、底辺高校の日常
外伝、幽霊退治編

ペルソナ4のアニメを観ると高校時代を思い出します。
※ただし無印に限る。ゴールデン版はつまらなかった。

コメントを残す

英語のみのコメントは投稿できません。(スパム対策)